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猛暑日

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写真:朝から気温が上がり、通勤する人たちは汗をぬぐっていた=10年7月22日午前、JR東京駅前、竹谷俊之撮影

朝から気温が上がり、通勤する人たちは汗をぬぐっていた=10年7月22日午前、JR東京駅前、竹谷俊之撮影

解説

猛暑日とは

 1日の最高気温が35度以上の日。1日の最高気温が25度以上の「夏日」、30度以上の「真夏日」よりも暑い日として、2007年4月から気象庁が使い始めた。地球温暖化や都市化の影響などで、各地で35度以上になる日が増えてきたために生まれた用語で、全国の予報官が天気予報に使う「予報用語」に盛り込まれている。

 主要都市(東京、名古屋、大阪、福岡)の合計では、1969~1978年の10年間で猛暑日は計142日だったのが、1999~2008年の10年間では計400日と3倍近くになった。

 気温が33度を超すと熱中症による死者が増えるとされ、厚生労働省の人口動態統計によると、69年~78年の10年間の熱中症による死者数は658人だったが、99年~08年の10年間では3954人と6倍に増えている。

 こうした熱中症予防を呼びかけるためにも、「猛暑日」という用語はわかりやすく有効だ。

 気象庁が定義して以降、初めての猛暑日は、2007年5月27日。大分県豊後大野市で36.1度、宮崎市でも35.4度を観測した。

 この年、日本列島は熱波に襲われ、8月16日には埼玉県熊谷市と岐阜県多治見市で40.9度を観測。1933年7月に山形市で記録された40.8度の国内最高気温を74年ぶりに更新した。その年の世相を映し、話題になった言葉を選ぶ「新語・流行語大賞」のトップ10に「猛暑日」が選ばれた。

 熊谷市は「あついぞ!熊谷」をキャッチフレーズにまちづくり事業を展開。「日本一暑い街」を貴重な地域資源として生かし、市民全体で暑さを楽しもうと呼びかけている。

 これまで1年で最も多く猛暑日が観測されたのは大分県日田市で、1994年には45日もあった。7月3日から22日間連続で観測され、この連続記録は今もやぶられていない。

 年間の観測日数を、1971年~2000年の30年間の平均値でみると、京都市12.4日、岐阜市9.5日、甲府市7.8日など、内陸部が観測される頻度が高い。

 夏の暑さを表す表現としてはほかに、夜を通して25度以上の暑さが続く「熱帯夜」がある。元気象庁職員で、NHKの気象キャスターだった倉嶋厚さんの造語とされる。倉嶋さんは朝日新聞に連載していたコラムで、60年代に使い始めたことを明らかにしている。「初めは変な言葉を使うな」と批判も受けたという。その後、俳句などにも使われ出し、今では、広辞苑などにも載っている。

 気象庁は、夜を通してではなく、「1日の最低気温が25度以上の日」として熱帯夜のデータをとっている。この定義でいうと、東京都心で熱帯夜が最も多かったのは1994年の47日。84年には、23日連続で観測され、寝苦しい夜は最近のことばかりではないようだ。(大久保泰=気象予報士)

解説文は10年7月22日更新

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