■希少になる時間、思索を試みて 気がつけばこんにちの都市空間には音楽があふれかえっている。駅や商店街といった公共空間を、音楽を耳にすることなく歩くことはもはやほぼ不可能だ。人々が携帯する電子デバイス…[続きを読む]
茨城）伝統工芸に現代感覚吹き込む ミック・イタヤ氏(2017/11/5) 流麗な線と明るい色彩で独特の世界観を表現し、広告や空間デザインの世界で活躍する水戸市出身のビジュアルアーティスト、ミック・イタヤさん（６３）。最近では伝統工芸品にも興味を持つようになり、新たなコラボ…
〈オキナワの誘惑〉黒いコンテナの中の絵のようなカフェ「INN CAFE」 沖縄・古宇利島(2017/9/25) オフホワイトのインテリアで統一された、シャビーシック（古めかしくて粋）な部屋。ダークな色調のヴィンテージ家具でまとめられた隠れ家的なワンルーム。「INN CAFE」の空間は、どこを切りとっても、まる…
芸術に生き５５年、充実の音色 バイオリン前橋汀子、全国で記念公演(2017/9/4) バイオリニストの前橋汀子が演奏活動５５周年を迎え、今月、全国で記念のリサイタルを開く。「楽器を通して呼吸し、自分の中にある音楽を音にする。そういうことが若い頃より、自然にできるようになってきた気がす…
（評・音楽）アルディッティ弦楽四重奏団 前衛音楽の「聴きやすさ」とは(2017/7/3) 前衛音楽の演奏で定評のあるアルディッティ弦楽四重奏団のプログラムは、クルターク、細川俊夫、リゲティ、そしてクセナキス。言うまでもなく、このグループのうまさは破格だ。どんな特殊奏法も楽々とこなし、しか…
（語る 人生の贈りもの）一柳慧：５ 日本の作曲家も時代に挑んでいた(2017/6/23) ■作曲家・一柳慧 １９５０年代後半以降から、劇作家の寺山修司さん、建築家の黒川紀章さん、グラフィックデザイナーの粟津潔さんら刺激的な天才がどんどんニューヨークに集まり、日本人同士の交流から学ぶものが…
（語る 人生の贈りもの）一柳慧：２ 戦後、自由の国でケージと出会う(2017/6/20) ■作曲家・一柳慧 戦後、家計を助けるため、進駐軍のクラブでピアノを弾いていたことがありました。まだ１０代でしたが、将校も兵隊も友人のようにレコードや楽譜を貸してくれて驚きました。人間は誰もが対等。弱…
（書評）『ザップル・レコード興亡記 伝説のビートルズ・レーベルの真実』 バリー・マイルズ〈著〉(2017/4/23) ■失敗した「実験的試み」の大衆化 ビートルズの影に奇妙なレーベルが存在していたことはあまり知られていない。ビートルズが君臨していた１９６０年代、実験的な音楽を紹介する目的で設立された「ザップル・レコ…
