はしか(麻疹)ウイルスが感染後に体内に残り、7〜8年後に脳障害を起こす。はしか感染者の数万人に1人が発症するという。知的障害から、けいれんや自発呼吸困難に至り、数年から十数年で死亡する。治療法が確立されておらず、国は難病(特定疾患)に指定している。
じん肺は、金属や研磨材、炭素原料などの粉じんを吸い続け、肺が硬くなって呼吸困難になる病気。炭坑や鉱山の労働者に多い。診断で「所見あり」とされると、症状が1〜4の「管理区分」に分けられる。労災保険の休業補償給付では、最も症状が重い4は無条件で対象になる。中程度の2〜3は、続発性気管支炎や肺結核など、じん肺法が認める6種類の合併症のいずれかがないと給付されない。労働基準監督署に給付請求する際、医療機関による合併症の診断証明書が必要になる。続発性気管支炎は6種の合併症の中で最も罹患(りかん)率が高い。
01年9〜11月、致死性の高い炭疽菌の乾燥胞子が入った手紙がニューヨークやフロリダ州ボカラトンのテレビ局や新聞社、ワシントンの上院議員事務所に送られ、郵便局員や病院職員ら5人が死亡、17人に呼吸困難などの感染症状が出た。乾燥胞子が白い粉に見え、「白い粉の恐怖」などと呼ばれた。手紙は計7通(うち3通は未特定)とみられているが、コネティカット州オックスフォードで死亡した女性と手紙の関連ははっきりしない。9月11日の同時多発テロ直後で、手紙に「アメリカに死をイスラエルに死をアラーは偉大なり」などとあったため、「国外のテロ組織が生物テロを仕掛けてきたのでは」などの見方が広がった。少しでも汚れていたり、差出人名がなかったりする手紙が見つかると、郵便局の閉鎖や住民の避難などが行われ、一時はパニック状態に陥った。
元ハンセン病患者たちが暮らす国立療養所長島愛生園(岡山県瀬戸内市)で、戦後に特効薬を注射する施設として使われた「新良田(にいらだ)治療分室」の保存に向け、岡山理科大の学生らが建物の測量を始めた。当時…[続きを読む]