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2012年11月14日1時2分
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上越新幹線15日で30年 乗客減少、今後の課題 群馬

 上越新幹線は15日、開業30年を迎える。累計約8億5千万人を運び、群馬・新潟両県の発展を牽引(けんいん)してきた。ただ、2014年度末以降、利用客数の減少という大きな課題に直面する。長野(北陸)新幹線が金沢まで延び、越後湯沢経由で上越新幹線に乗る北陸地方の客が、北陸新幹線に移るからだ。

 早朝のJR高崎駅。首都圏に新幹線通勤する人たちが、足早にホームに向かう。ほぼ10分おきに発車する東京行きの上越・長野新幹線。その中に、午前6時台に2本、7時台に1本、高崎駅始発の上越新幹線「たにがわ」がある。

 自由席に必ず座れるとあって人気が高い。6時53分発に乗り込んだ大手金融機関勤務の男性(51)は、子供が小学校に入った10年ほど前、高崎に家を買って以来、新幹線通勤だという。

 「夫婦とも県内生まれ。以前は都内や海外に住んだが、子どもには転校させたくなくて。新聞をじっくり読めるし、助かります」

 2階建て16両の座席は、グリーン席を除き、高崎で半分ほどが埋まった。

 1982年11月15日に上越新幹線が開通し、高崎市周辺は首都圏への通勤圏になった。駅周辺の再開発や企業誘致にもつながった。スキー場や温泉地に観光客を運び、県内は大きな恩恵を受けてきた。

 その上越新幹線が近く、転機を迎える。15年3月に予定される北陸新幹線の金沢延伸だ。現在、北陸と首都圏を鉄道で往復する人の大半は越後湯沢駅で「ほくほく線」経由の特急と上越新幹線を乗り換える。JRと運行する北越急行によると、特急の年間利用者約250万人の9割以上が新幹線も利用する。上越新幹線の年間利用者は3500万人で、影響は小さくない。

 北陸新幹線の金沢延伸後、乗り換え利用はほぼなくなり、新潟県では「上越新幹線のローカル化」が懸念されている。

 ただ、県内では、仮に上越新幹線の本数が減っても北陸新幹線との合計では維持され、影響は限定的とみられる。その中で、関係者が懸念するのは、上越新幹線上毛高原駅の停車本数の減少と、北陸新幹線の高崎駅通過列車の増加だ。

 上毛高原駅があるみなかみ町は、各旅館の送迎に頼る駅からの2次交通を共同運行などでネットワーク化し充実させる方針だ。岸良昌町長は「様々なイベントを仕掛け、観光客数は近年横ばい状態を保っている。さらに増やし、JRにはむしろ停車本数の増加を働きかけたい」と意気込む。

 JR高崎支社によると、現在、高崎駅に停車する上越、長野両新幹線は1日約160本で、通過は25本と少ない。延伸後は金沢―東京間の時間短縮のため、通過が増える可能性がある。

 江藤尚志・高崎支社長は「(通過を増やさないためには)利用が伸びているという数字がほしい。北陸・関西方面から群馬に来てもらう好機ととらえ、1泊してもらう魅力づくりやPRに取り組んでほしい」と話した。(遠藤雄二)

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