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2013年2月21日0時41分
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「常磐線の顔」世代交代へ 茨城で新旧車両を公開

 常磐線で特急用電車として走り続けてきた「651系」と「E653系」が、JRの3月ダイヤ改定で、定期運用から退く。「スーパーひたち」「フレッシュひたち」として「常磐線の顔」を担ってきたが、古さが目立ってきたため、新型車両にその座を譲る。

 20日、ひたちなか市のJR勝田車両センターで、新旧車両が並んだ様子が報道関係者に公開された。

 651系は1989年3月、E653系は97年10月にそれぞれデビュー。特に651系は、JR発足間もない頃の登場で、斬新なデザインが評判になった。在来線の特急としては初めて最高時速130キロで運転。東日本大震災前は上野―仙台を最速約4時間でつないだ。震災発生後も約1カ月後には再び走り始めた。

 E653系は、沿線の自然や観光資源を表す紅や青緑、黄色といった5色のカラフルな車体が存在感を示した。

 二つの系列がこの時期にいわき―上野間から退くことは震災前に決まっていた。3月16日のダイヤ改定では、全特急が2012年3月にデビューした新型「E657系」に切り替わる。旧型は今後、臨時列車などとして活用される。

 旧型の現役引退に感慨を抱く人もいる。那珂市の理容業吉羽文雄さん(47)は「当初の651系はグリーン車の荷物棚が飛行機のようなフタ付きで、女性アテンダントもいて目新しかった。651系には多目的室のある車両があり、車掌さんに頼んで使わせてもらい、子どものおむつを替えたことがある」と話した。

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