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陸海の物流結ぶ湾岸3橋 名港トリトン(愛知県)

2010年4月9日10時18分

写真:名港トリトンの一つ、西大橋。後方にはコンテナを積み下ろしするガントリークレーンが見える拡大名港トリトンの一つ、西大橋。後方にはコンテナを積み下ろしするガントリークレーンが見える

写真:「孫を連れて温泉に行くときも通ります」と瀬崎さん。西大橋をバックに拡大「孫を連れて温泉に行くときも通ります」と瀬崎さん。西大橋をバックに

地図:  拡大  

 色とりどりのコンテナ、行き交う貨物船や大型車、無数のクレーン――。総取り扱い貨物量が国内主要港トップの名古屋港に、三つのつり橋からなる名港トリトンがかかる。主塔が青い東大橋、白い中央大橋、赤い西大橋が、青々とした空と海の色にあいまって美しい。

 「若い連中に脇見運転するなって言うんだけど、朝日や夕日がきれいでつい目がいってしまうよね」。瀬崎正規さん(60)は運転歴36年の「名海運輸作業」のドライバーだ。西大橋側にある愛知県飛島村の配送センターを拠点に、全長16メートルのトレーラーで橋を毎日4〜5往復している。国内外から届いた家電用品や自動車部品のコンテナを近隣の工場に運び、輸出用の製品を積んで帰ってくる。「橋ができてから渋滞もなくなったね。昔は神戸や横浜、東京にも行った。悪天候やルート間違いで大変なときもあったけど、届け先に感謝されるとうれしいもんだよ」

 トレーラーの助手席に乗せてもらい、一緒に橋を渡った。乗車位置が高く、見晴らしがすばらしい。「西大橋に赤い塔が建ったときはウキウキしたなあ」

 その塔を積むクレーン船を誘導したのが「グリーン海事」のタグボート船長・増本五男さん(54)。タグボートは大型船を押したり引いたりして着岸・離岸を手助けする。「そのときは4隻でクレーン船を支えたんだけど、不安と緊張感がすごかった」。いまも毎日、自動車運搬船やコンテナ船など5隻ほどを扱う。「橋は自分たちがどこにいるかの目印にもなっているよ」

 「前方に見えるのが中央大橋です」。名古屋港を船で1周する「みなと体験ツアー」は、開港100周年を記念して07年に始まった。同港管理組合広報の高橋延吉さん(46)が橋や埠頭(ふとう)の特徴、港の歴史や役割をガイドする。「橋と港が共存・共栄していければ」。ツアーを終えて船から下りると、カモメが上空で迎えてくれた。

(文・福アニー 撮影・垣内博)

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《メモ》 伊勢湾岸自動車道の東海IC(愛知県東海市)と飛島IC(同県飛島村)の間にかかる、往復6車線の海上斜張橋群。98年3月30日に開通した。全長は東大橋700メートル、中央大橋1170メートル、西大橋758メートル。夜はライトアップも。問い合わせは名古屋港管理組合(052・661・4111)。

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●みなと体験ツアー 11月までの毎月第4(金)午前10時(親子限定の7、8月は午後2時も)。応募は往復はがきかホームページ(http://www.port-of-nagoya.jp/topics/taiken)で。5月28日開催分の締め切りは4月23日。問い合わせは名古屋港管理組合みなと体験ツアー係(052・654・7839)。

●名古屋港水族館 バンドウイルカやベルーガなど海洋哺乳(ほにゅう)動物がいる北館と、日本から南極までを五つの水域に分けて約500種5万点の生き物を展示する南館からなる。午前9時半〜午後5時半(季節により変更あり)。2000円、小中学生1000円、4歳以上500円。(月)(休日の場合は翌日)休み。名古屋市港区港町1の3(名古屋港駅、TEL052・654・7080)。

●ポートメッセなごや 展示館などがある総合コンベンション施設。24日(土)、25日(日)、午前10時〜午後6時(25日は5時まで)、ハーレーダビッドソンなど米国製大型バイクを展示・販売する「アメリカンワールドフェスタ in 名古屋」開催。港区金城ふ頭2の2(金城ふ頭駅、TEL052・398・1771)。

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(2010年4月6日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

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