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2011年11月9日
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ダイビング旅日記etc

西表島 ダイバーに人気の「オガン」 Vol.2

文と写真:越智 隆治

写真:数十匹のイソマグロの群れが、威風堂々と回遊している拡大数十匹のイソマグロの群れが、威風堂々と回遊している

写真:アンカーロープを根のトップに固定させて、ロープを伝って潜行していく拡大アンカーロープを根のトップに固定させて、ロープを伝って潜行していく

写真:流れが激しいと、前を行くダイバーのエアをこんな感じでもろに受けることになる拡大流れが激しいと、前を行くダイバーのエアをこんな感じでもろに受けることになる

写真:根に到着してからは、トップの先端にしがみつき、その潮の当たる部分に群れる魚たちを堪能する拡大根に到着してからは、トップの先端にしがみつき、その潮の当たる部分に群れる魚たちを堪能する

写真:壁のような根の手前に群れていた、ヒメテングハギとテングハギモドキの群れ拡大壁のような根の手前に群れていた、ヒメテングハギとテングハギモドキの群れ

写真:突然姿を見せたツムブリの群れに巻かれる拡大突然姿を見せたツムブリの群れに巻かれる

写真:かわいい、ピカチュウウミウシ拡大かわいい、ピカチュウウミウシ

 海外ロケが続き、しばらく更新できていなかったのだけど、前回の西表島でのダイビングの続きの話。

 さて、西表島の豪快ポイント、オガンには、7カ所のダイビングポイントが点在していると書いたが、その中でも豪快さを極めるポイントが、三の根と東の根という2つのポイント。「オガンに行ったら、絶対三の根と東の根に入りたい!」とリクエストが上がるほど、人気のある豪快ポイントだ。

 三の根は、オガンからボートで15分ほど離れた隠れ根。かなり広範囲に広がる根には、良い感じの潮が入り込み、イソマグロの群れやカスミアジの群れが見られる他、ジンベエザメやタイガーシャークなどが目撃されたこともあるそうだ。

 地形的に一番豪快なのは、東の根。水深17mにある巨大な岩の壁のトップにつかまって、潮の当たる壁面前に群れる魚群を堪能する。

 エントリーも、アンカーロープを壁のような根にピンポイントで引っ掛けて、ボートからそのロープを伝って、根まで移動するというスタイル。激流のときには写真のように、前を行くダイバーの吐き出したエアを被りまくりながらのダイビングになる。

 潮がかかっているときは、相当に逆流に逆らってのダイビングになるのだが、今回はそれほど激しい流れではなかったので、壁の前まで泳ぎでて、そこに群れるヒメテングハギとテングハギモドキの群れに突っ込んでみた。

 撮影をしていると急に無数のツムブリが僕をのみ込んで、ひと暴れした後、また青い海のかなたへと姿を消した。大物回遊魚の群れに取り囲まれたときの幸福感と興奮は、何度味わってもやめられない。これこそ、ダイバーの特権だ。

 オガンでのダイビングを堪能した後に、西表島のマンタポイントにも足を伸ばした。鹿の川、中ノ瀬というポイントは、春先のマンタポイントということで、訪れた時期としてはちょうどベストのタイミング。

 そこは、サンゴの渓谷のような地形で、さながら、海中のミニグランドキャニオンと言ったところか。そのサンゴの根のトップに、マンタたちが悠然と姿を見せた。ホンソメワケベラなどのクリーニングフィッシュに身体をクリーニングしてもらうことが目的でやってくる。これは石垣島も同じこと。

 西表島と石垣島では同じ個体の往来が確認されていて、マンタのベストシーズンが春と秋で反対なので、行く時期によって、高確率で狙えるチャンスが巡ってくるわけだ。

 また、内湾でのマクロも充実していて、様々な種類のマクロ生物を撮影させてもらった。特に気に入ったのは、ピカチュウウミウシの異名を持つ、ウデフリツノザヤウミウシ。日本であれば伊豆などでも見られる種なのだけど、海外ロケの多い自分にとっては、かなりレア。それにかわいい。

 またいつ潜りに訪れられるかわからないけど、日本の豪快な海の魅力を久しぶりに堪能した取材だった。

取材協力:うなりざき西表店

表紙画像

海からの手紙

著者:越智 隆治

出版社:青菁社フォトグラフィックシリーズ 価格:¥ 1,680

表紙画像

クジラ! 大写真集

著者:越智 隆治

出版社:二見書房 価格:¥ 2,835

プロフィール

越智 隆治(おち・たかじ)

水中写真家 (株)United Oceans 代表。65年、神奈川県生まれ、千葉県浦安市在住。98年に新聞社写真記者から独立後、国内外のダイビング雑誌で活動。主にイルカやクジラ、アシカなどの大型の海洋ほ乳類をテーマに、世界各国の海で撮影を行っている。05年より、アンダーウォーターウエッブマガジン、WEB-LUE主催。個人のHP、INTO THE BLUEでは、海洋ほ乳類などと泳ぐ、スペシャルトリップを企画。ミクロネシア、ヤップ州観光局日本PR担当。特定非営利活動法人OWS理事。著書多数

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