イル・デ・パンは、ニューカレドニアのグランドテール島の南に位置する。この島を取り囲むリーフも全て世界自然遺産に指定されている、美しいサンゴのリーフだ。
「南太平洋の宝石箱」と例えられるこの島の周囲は、ブルートパーズのような浅くて美しい海に取り囲まれていて、首都ヌーメアからこの島に渡る国内線飛行機の窓から見える景色は、我々旅人を一瞬にして虜にする。
島の東部にあるオロ湾には、ピッシンヌ・ナチュレルと呼ばれる美しい自然のプールがある。岩礁と島によって外海から隔たれた白砂のビーチに、満潮時に、小川のせせらぎのように海水が流れ込んで来る。
ナンヨウスギに取り囲まれたこの美しい内湾は、まるで別世界にいるような、そんな不思議な感覚にしてくれる。
この島には、この他にも、世界随一と言われる白砂の美しいクトビーチや、ナンヨウスギの立ち並ぶソーダ色をした海水が美しいカヌメラ・ビーチなど美しいビーチがあり、観光客を魅了する。
島内には、イル・デ・パンに初めてカトリック宣教師が上陸した記念に、サン・モーリス湾を見渡す場所に、記念碑が建てられている。キリストの像を中心にして、メラネシアの神像が輪を描いて取り囲むこの不思議な記念碑が何を意味しているのか知りたくなる。ある意味、異なった宗教の融合した姿だ。メラネシアの神々がイエスを守っているということなのか、イエスがメラネシアの神々を従えているということなのか、何を意図してこのような形を取るようになったのだろうか。
ダイビングポイントは、島の北西にあるガジの沖に点在する島々の周辺が中心となる。季節風が通年南東から吹いているためだ。同島唯一のダイビングサービス、クニエ・スクーバ・センターは、島の北西部の海岸に面したホテル・コジューに隣接してある。
ポイントまでは、ディンギーボートで10分〜20分程度。グランドテール島北部の海とは水温にして、2〜3度ほど低いが、浅くて明るい砂地のポイントが印象的な海だ。
カスミラリーフでは、トラフザメなどの大物との遭遇が期待できる。今回潜った時には、ニューカレドニアでもレアなトンガリサカタザメやコンスピキュアスエンジェルフィッシュに遭遇することができた。
イル・デ・パンのダイビング情報は、ニューカレドニア政府観光局のオフィシャルサイトで知ることができる。 ニューカレドニア政府観光局(http://www.newcaledonia.jp/)
著者:越智 隆治
出版社:小学館 価格:¥ 1,365
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水中写真家 (株)United Oceans 代表。65年、神奈川県生まれ、千葉県浦安市在住。98年に新聞社写真記者から独立後、国内外のダイビング雑誌で活動。主にイルカやクジラ、アシカなどの大型の海洋ほ乳類をテーマに、世界各国の海で撮影を行っている。WEB-LUEとダイビング・ドット・コミュ、スキューバダイビング.jpの3サイトが統合した、日本最大のダイビングと海の情報サイト、ocean+α(オーシャナ)http://oceana.ne.jp 代表兼取材統括。個人のHP、INTO THE BLUEでは、海洋ほ乳類などと泳ぐ、スペシャルトリップを企画。NPO法人・三陸ボランティアダイバーズ理事。著書多数。
安いけど一体どうなってるの?格安を実現している裏の裏に迫り、LCCに関する数々の疑問に答えていく一冊