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東京湾でマゴチ釣りに挑戦!

文:ふくだあかり

2009年5月27日14時33分

写真:本命のマゴチをゲット!拡大本命のマゴチをゲット!

写真:51センチの大型サイズでした拡大51センチの大型サイズでした

 マゴチという魚をご存じでしょうか?

 海釣りをしたことのある人なら知っている方も多いでしょうが、漁獲が少なく、ほとんどは料理店などに直行してしまうため、一般にはなじみの薄い魚かもしれません。マゴチという魚は、頭も体も独特の平べったい形をしていて、日本中部以南の近海の砂底に住んでいます。東京湾でのマゴチ釣りは、4月ごろから夏場にかけて盛んになり、夏の暑い時期に盛期を迎えることから「照りゴチ釣り」とも呼ばれています。大物になると、40〜60センチにもなり、刺し身にすればヒラメにも匹敵するほどおいしい魚です。

 5月11日、今年もマゴチ釣りに行ってきました。マゴチ釣りは、サイマキ(車エビの子)やメゴチ、ハゼなどの生き餌を使います。オモリつきの片テンビンに、生き餌を付けて泳がせながら獲物を誘うのですが、生き餌が弱るとマゴチは食べてくれません。いかに生き餌を弱らせないようにハリに付けるかが、この釣りの重要なポイントとなります。ところが私のような初心者には、このえさ付けが非常に難しく、すぐに生き餌を弱らせてしまいます。去年は3回挑戦しましたが2回は何にも釣れずにオデコ。3回目の釣行で初めて釣れたぐらい、マゴチ釣りは私にとって難易度の高い釣りなのです。

 朝7時に大田区の船着き場に集合し、7時半に出船。目的のポイントまでは約1時間。途中、同船した常連さんにえさの付け方などのコツを教えてもらい、いよいよ仕掛けを海に落とします。生き餌を海底から一定の位置で泳がせるため、小まめにタナをとり直します。釣り始めて間もなくして、えさの付け方は上手になったものの、なかなか獲物が反応してくれません。時間ばかりが過ぎて行き、「またオデコかも」と少し焦りも出てきたころに、「コツン」というアタリが…。

 「これは待ちに待ったマゴチか…?」

 そう思って、竿先と手元の感覚に神経を集中させます。そして、釣り人なら誰もが知っている「ヒラメ40コチ20」という格言を思い出し、気持ちを落ち着かせます。この格言は、最初にアタリを感じたら、ヒラメは40秒、マゴチなら20秒は待ちましょう、慌てて竿を上げてはいけません、という意味。コツコツ程度の小さいアタリで竿を上げてしまうと、マゴチは口でくわえたえさを放してしまう。小さいアタリがあったら、逆に竿先を海面に少し送り込んで、マゴチにえさをしっかり食わせてやるのです。マゴチがしっかりえさを食べると、アタリは強く、大きくなります。そこで初めてアワセを入れるのです。マゴチの口は堅いから、アワセが弱いと巻き上げの途中でハリが外れてしまうこともあります。だから思い切りのいい大きなアワセも必要になります。それらのことを肝に銘じて……。

「よし、乗った!」

 ベストなタイミングでアワセが入り、確実な手ごたえを感じました。大物の感触。魚の引きを味わいながらラインをゆっくり巻き上げると、水面に上がってきたのは、50センチを超える大型マゴチ。一日釣っても数回しかないアタリに慌てずに対応し、確実に獲物を釣り上げることができました。

プロフィール

ふくだあかり

アングラー(釣り師)。81年、茨城県生まれ。168センチ、O型 趣味:釣りと利き酒 特技:キャラクターを描くこと。

07年、趣味で釣りを始める。これまでに行った釣り場は数知れず、今でも週に1〜2回のペースで、全国各地の海、山、川に行っている。08年には、1年間に100種類の魚を釣る目標を達成。釣りブログ「百目」が、釣りファンから注目を集めている。本エッセーでは、女性の視点から魚釣りの魅力をご紹介します。

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