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「ジギングってなんぞや?」から始まった

文:ふくだあかり

2009年10月27日11時18分

写真:釣れた子は最高にかわいい!拡大釣れた子は最高にかわいい!

写真:スマートな顔してるでしょ♪拡大スマートな顔してるでしょ♪

写真:結構いいサイズでしょ?拡大結構いいサイズでしょ?

写真:うれしいゲストのマハタちゃん拡大うれしいゲストのマハタちゃん

写真:練習のときに釣った船中唯一の青物!拡大練習のときに釣った船中唯一の青物!

写真:こんなにメーカーさんがあるんだょ!拡大こんなにメーカーさんがあるんだょ!

 ジギングってなんぞや――

というぐらい、昨年の今ごろまでは、ジギング釣りに関してほとんど何も分かっていなかった。

 ジギングという釣りは、ジグと呼ばれる金属性の疑似餌を使って、海底からジグをしゃくり上げながら魚を誘う、海のルアーフィッシングだ。

 実は、昨年10月に茨城県の波崎港で行われたジギング釣りの大会に、知識も経験も乏しいまま挑戦し、何も釣れずにとても悔しい思いをした。

 そんなことがきっかけとなり、この1年、ジギングの上手な仲間から、しゃくりのテクニックを教わったり、釣行を増やしたり、ジギングに積極的に取り組んできた。

 そして、さる10月18日、前回大会で味わった悔しい思いを胸に、波崎遊漁船協議会ほかが主催する「第10回波崎ジギングフェスティバルIN大根」に参加した。

 この大会は、釣り具メーカーなど50社近くが協賛し、一般参加者も100人を超えるほどの大型イベント。ジギングなどの海のルアーフィッシングのみで、釣り上げた魚(3匹)の合計重量を競う。

 今大会に向けた事前の準備と気合の入り方は半端ではなかった。大会でいい結果を残すべく、釣行を繰り返し、しゃくりのテクニックを磨いた。さらに大会の前の週には静岡県の真鶴で最終調整を行った。ジギングの肝とも言えるしゃくり方の確認、自分に合ったタックルの選択、この季節に合ったジグの選択などが主な目的だった。練習の成果は、食い渋る状況だったにもかかわらず、船中唯一のワラサ(4.5キロ)を釣り上げた。

 そして、大会当日を迎えた。その日は、風も弱く、ほとんど波もない。外房の海では珍しい「ベタ凪(なぎ)」だった。やがて気温も上がり、最高の釣り日和となった…が、しかし、海が凪の状態だからといって魚が釣れるとは限らない。「凪倒れ」という言葉もあるぐらい、凪の状態がかえって釣果に悪影響を及ぼすこともある。

 「ベタ凪で釣れるだろうか」

 準備万端、気合十分で望んだものの、フィールドも海の状態も違う。ふと昨年の悔しい思いが頭をよぎり、不安になった。

 そして、スタートフィッシング。乗船した信栄丸の船長の合図と同時に、ジグを投入し、焦らずにリズムよくしゃくった。そのうちに、同船した参加者たちがポツポツと釣り始めた。しかし、私の竿にはアタリがない。気合が入っている分、ますます不安になった。

 そんなとき、やっと私の竿にもアタリがあった!小さくはない、しっかりした手応えのある引きが伝わってきた。ずっしりとした重みを感じながら一気に巻き上げると、上がってきたのは丸々と太ったワラサだった。何とか最初一匹を釣り上げ、ホッと肩をなで下ろした。

 「よし、この調子であと2本!」

 入賞を目指して、気合を入れ直した。その後もコンスタントに釣れたものの、上がってきたのはワラサより小さいワカシばかりだった。

 「ワラササイズをあと一本……」と、大会終了ぎりぎりまで必死にしゃくったが、結局この日は、あと一本を釣り上げることはできなかった。

 私の乗った船の釣果は、皆あまり思わしくなさそうに見えた。

「もしかしたら…入賞かな」と、少しだけ期待をしたが、検量の結果、入賞には至らなかった。

 しかし、この大会に向けた事前準備と練習のお陰で、ジギングの腕前が上がったのは間違いない。とても有意義な大会になった。

 海釣りシーズンはまだまだ続く。この経験を生かして、次なる獲物を狙いたい。

プロフィール

ふくだあかり

アングラー(釣り師)。81年、茨城県生まれ。168センチ、O型 趣味:釣りと利き酒 特技:キャラクターを描くこと。

07年、趣味で釣りを始める。これまでに行った釣り場は数知れず、今でも週に1〜2回のペースで、全国各地の海、山、川に行っている。08年には、1年間に100種類の魚を釣る目標を達成。釣りブログ「百目」が、釣りファンから注目を集めている。本エッセーでは、女性の視点から魚釣りの魅力をご紹介します。

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