現在位置:
  1. asahi.com
  2. ライフ
  3. トラベル
  4. つりづり草
  5. 記事

メーターオーバーの野鯉は釣れるのか?

文:ふくだあかり

2009年11月10日11時54分

写真:持ってるのもやっとな重さ拡大持ってるのもやっとな重さ

写真:のべ竿でのやりとりは最高!拡大のべ竿でのやりとりは最高!

写真:このソウギョを釣ってはまりました拡大このソウギョを釣ってはまりました

写真:2回目に釣った太鯉ちゃん拡大2回目に釣った太鯉ちゃん

写真:3回目で釣れた子拡大3回目で釣れた子

写真:4回目で釣れた野鯉拡大4回目で釣れた野鯉

 最近、夜の隅田川支流にたびたび足を運んでいる私。初めての野鯉釣りで、なんと108センチのデカソウギョを釣り上げてしまった。大きくなることで知られるソウギョだが、それでもメーター超えは珍しかった。あの時の興奮と感激と感触が忘れられない。そんな訳で、今日も晩秋の川辺に通い詰めているのだ。

 もうすっかりはまってしまった。本命はあくまでも野鯉。2回目で73センチ、約6キロ。次に68センチ、5キロ。そして最近では73センチ、5キロ超え。今のところ百発百中だ。最近、この川にメーターオーバーの野鯉がいる、と耳にした。どうしてもその巨鯉を釣りたい。

 ビルに囲まれ、お世辞にもきれいとはいえない水質。川幅の狭い都内の支流にこんな大きな鯉がいるなんて、こんなに成長するなんて・・・自然の力は偉大だ。

 この釣りのだいご味は何といっても「のべ竿」だ。

のべ竿とは、竿とラインと釣り針だけの単純明快な仕掛け。リールは付いていない。5メートル40センチもある長い竿。これに同じ長さのラインをつなぎ、竿さばきだけで魚との距離をせばめていく。

 引きの強さが手のひらにダイレクトに伝わる。リールがないので相手が走ろうとすれば、竿を折られないように、ラインを切られないように、魚をいなしながら竿さばき。時には魚の動くスピードに合わせて自分自身が走り回らなければならないこともある。なんとスリリングなやり取り。これがこの釣り一番の面白さだ。

 餌もいたってシンプル。1畳分ぐらいの水面にパンをまき、鯉が寄ってくるのを待つ。仕掛けは白い浮きに2本バリ。魚が見えたら、食パンを付けた仕掛けを投げ込む。そして食いついてくるのを待つ。ただ、ひたすら待つ。

 この釣りは食いつくのを目の前で見られるのがまたスリリング。これがたまらない。鯉が食いつき、餌が水中に引き込まれたら、「グイッ!」とおもいっきり合わせる。ここからがファイトの始まりだ。

 そんなわけで、今宵も、晩秋の川辺に座り込んでいる。魚にプレッシャーを与えないように、じっと動かず、水面に目を凝らして・・・鯉が寄ってくるのを待っている。

 鯉釣りは時間との勝負。あきらめたらこちらの負けだ。あの引きと快感を味わうため、今か今かと待っている時間は、長くても楽しい。水面を見つめ、気が付くと3時間も4時間もたっていたことがある。

 最近特に寒くなってきた。水温が下がると鯉が上にあがってこなくなる。

 外気温が下がったからといって、水温がすぐに下がるわけでない。水温は、外気温に遅れて、徐々に下がってくるのだ。が、リミットは近い。

 メーターオーバーの野鯉を目指して、チャレンジはまだまだ続く。

プロフィール

ふくだあかり

アングラー(釣り師)。81年、茨城県生まれ。168センチ、O型 趣味:釣りと利き酒 特技:キャラクターを描くこと。

07年、趣味で釣りを始める。これまでに行った釣り場は数知れず、今でも週に1〜2回のペースで、全国各地の海、山、川に行っている。08年には、1年間に100種類の魚を釣る目標を達成。釣りブログ「百目」が、釣りファンから注目を集めている。本エッセーでは、女性の視点から魚釣りの魅力をご紹介します。

検索フォーム
キーワード:


朝日新聞購読のご案内