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サイパンでGT釣りに初挑戦!(下)

文:ふくだあかり

2009年12月1日11時21分

写真:あまりのうれしさにスナッパーを「ぎゅ〜!!」拡大あまりのうれしさにスナッパーを「ぎゅ〜!!」

写真:ロッドを持ってるだけでも必死です!拡大ロッドを持ってるだけでも必死です!

写真:ニジョウサバ、くさぁい!拡大ニジョウサバ、くさぁい!

写真:はじめてのスマガツオ拡大はじめてのスマガツオ

写真:最高の引きを味あわせてくれたよ!拡大最高の引きを味あわせてくれたよ!

 釣行2日目。

 昨日に続き、今日も波高し。ジギングの一級ポイントに行くはずだったが、この波でポイントまで船を進めることができず、近場のポイントでジギングをすることになった。

 船下に仕掛けを落として、巻き上げていると、開始早々に大きなアタリ!

 ここだ、と思って、大きくアワセを入れてリールを巻く、ギリギリと巻く・・・巻く・・・が、ラインは出っぱなし。まったく巻けない。とにかく魚が落ち着くまで、ラインが出るまで出そうと決心し、ギンバル(腹当て)を装着してファイトに備えた。

 と、踏ん張った途端に、ラインの出が止まった。

 あれぇ? と思った瞬間だ。リールの中でラインが切れてしまった。なんと、リールに巻いてあるライン同士が食い込んで、切れてしまったのだ。

 めげてはいられないと、すかさず別のタックルを手にして、ジグを再投入。着底させ、またすかさずしゃくった!

 その時、またも大きなアタリ! えいっと2回、大アワセ。

 しかし、ものすごい勢いでラインが出ていく。まったく止まる様子がない。船長がアシストをしてくれて、船が魚を追ってくれた。

 両手でロッドを支える。なんとか踏ん張る。そのうち手ががくがく、足もがくがく。船べりに当たっている太腿も痛い。巻いては出され、出されては巻いてを何度か繰り返して、指がうまく動かなくなってきたころようやく魚が上がってきた。

 あと8メートル、7メートル、6メートル、ワクワク・・・・と思ったら、なぜかリーダーのその先にもPEが付いている。

 「?????」

 何が起こったのか理解ができないまま、巻き続けていたら、またいきなり魚が走り始めた。しかし、巻きこんだ意味のわからないリーダーのせいでラインが止まった。

 そこでラインブレーク。

 一体何が起きたのか。巻きこんだリーダーを確認したら、なんと1回目にブレークした自分のリーダーを巻き込んでいた。システムもリーダーもラインもすべて私のものだ。間違いない。砂浜で落としたコンタクトを拾うぐらいの確率。

 最悪の奇跡。このミラクルが起きなかったら、あと10分もしたら、巨大な魚体が上がってきただろうに。信じられない・・・。

 後からキャプテンが教えてくれた。かかったのは30キロ近くあるイソマグロ。計算したら魚が走った距離はなんと650メートル。必死すぎて何分たったのかもわからなかったけれど、今まで経験したことのないファイトと、かけたことない魚の大きさに悲しいけど、感激した。

 その後はGT狙いでキャスティングへ変更。前日覚えたことを思い出してキャストを繰り返す。しかしやっぱりなんにも起きず。最後のポイントであと数投・・・

 あ〜、今日も釣れなかったなぁ・・・と思った瞬間!強いアタリ!

 我を忘れて、思いっきりアワセを入れて、バレないように、竿先を下げないように、ファイト。イソマグロとのファイトでもう腕が痛くて脇にロッドを挟んでいられない。それでもなんとかラインを巻き続けた。

 上がってきたのは9キロのレッドスナッパー、つまりバラフエダイ。本命ではなかったが、キャスティングでこのサイズが釣れた。感動だ。

 そしていよいよ最終日、3日目。

 寝ても覚めてもこれが最後。3日間のうち一番波が低いが、それでもジギングをするにはまだ高すぎる。昨日と同様、近場ポイントに行き、スタートフィッシング。初日に何度もラインを切られた、あの憎きワフーを狙ってのジギングを開始した。

 すぐに大きなアタリ。が、またしてもラインが切られてしまう。大型のようで、ラインの出方は相当なもの。ラインが出ていくのを止められないまま切れてしまう。これが2回。その後は、まったく反応なし。エビングをやってみたところ、ニジョウサバがぽつぽつと2匹釣れたのみ。魚群探知機に映る反応は一向に動きを見せない。

 ジギングをあきらめて再び、GT狙いへ。さすがに最終日、ルアーアクションはまずまずになってきたようで、なんとGTのチェイスが2回もあった。しかし、魚は食いつかず、見切られてしまう。ヘビーなロッドとビッグファイトのせいで腕も上がらないし、足もふらふらでキャストもへろへろ。でも、なんとか最後まで投げつづけて、最終日のストップフィッシングを迎えた。

 サイパンでは正直、いい結果は出なかった。天候に恵まれなかったこともあるが、自分の力もまだまだであることを痛感した。

 しかし、予定通り3日間、船に乗ることができたし、ビッグファイトも経験できた。

 本命のGTはダメだったが、自分の足りない部分をたくさん知ることが出来たし、たくさん勉強できた。目標も見つかった!

 絶対にまた行って、次は必ず本命を釣り上げる!

 またいくからなサイパン!待ってろよ〜! イソマグロ!ワフー!!そしてGT!!!

プロフィール

ふくだあかり

アングラー(釣り師)。81年、茨城県生まれ。168センチ、O型 趣味:釣りと利き酒 特技:キャラクターを描くこと。

07年、趣味で釣りを始める。これまでに行った釣り場は数知れず、今でも週に1〜2回のペースで、全国各地の海、山、川に行っている。08年には、1年間に100種類の魚を釣る目標を達成。釣りブログ「百目」が、釣りファンから注目を集めている。本エッセーでは、女性の視点から魚釣りの魅力をご紹介します。

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