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2011年11月29日
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ひとえきがたり

沿線のみんなで祝った開通 川内駅(鹿児島県、JR九州新幹線)

写真:川内駅コンコースから、全線開通に合わせて導入されたN700系車両を見る=上田頴人撮影拡大川内駅コンコースから、全線開通に合わせて導入されたN700系車両を見る=上田頴人撮影

写真:DVD「九州新幹線全線開業CM集」拡大DVD「九州新幹線全線開業CM集」

写真:川内駅(鹿児島県、JR九州新幹線)拡大川内駅(鹿児島県、JR九州新幹線)

 九州新幹線の全線開通を祝って一つのCMが作られた。映るのは、沿線に住む大勢の人。JR九州の呼びかけに応え、駅ホームや自宅の庭先、田んぼのあぜ道から、七色に彩られた新幹線に向かってうれしそうに手を振っている。

 開通を翌月に控えた2月。カメラをのせた新幹線が鹿児島中央駅から北上し、撮影は行われた。一番のパノラマ席にいた徳丸晋作運転士(35)は「博多駅まで人が途切れなかった。予想外の光景にうるうる来ました」。走行中、警笛を何度も鳴らした。「本来あんなに鳴らさないんですけど、手を振って頂いてありがとうございますという気持ちでした」

 中でも、地元・薩摩川内(せんだい)市を特別な思いで走った。川内駅の在来線ホームには寒空の下、レオタード姿で踊る子供ら。線路脇の消防署で通過に合わせて懸垂する消防士のアイデアに一番笑った。何より最高の笑顔の両親も見えた。

 難しかったのが走行ペースの調整だ。山陽新幹線が乗り入れる博多駅への遅れは許されない上、既に部分開通している列車の合間をぬっていた。けれど、集まってくれた人には少しでも長く新幹線を見て欲しい。運転席に同乗した運輸担当らと相談して「時速30キロの予定だったところも、急きょ10〜15キロに減速して走りました」。

 CMは3月9日から九州で放映されたものの、2日後に起きた東日本大震災を受けて自粛に。だがインターネット上で評判を呼び、4月下旬に再開。6月にはカンヌ国際広告祭でアウトドア部門金賞に輝いた。(河内奈々)

■沿線ぶらり

 九州新幹線・鹿児島ルートは博多駅(福岡市)―鹿児島中央駅(鹿児島市)間の約257キロを最短1時間19分で結ぶ。2004年に一部が、今年3月12日に全線が開通した。川内駅は新幹線の線路をまたぐように駅舎がある。コンコースから新幹線と線路を見下ろせるのは全12駅中ここだけ。JR鹿児島線、肥薩おれんじ鉄道も乗り入れる。

■興味津々

 CMはインターネットの動画サイト・ユーチューブで見られる。「感動した」「幸せな気持ちになる」「元気が出た」などの感想が寄せられている。

 また、多くの要望に応えてDVD「九州新幹線全線開業CM集」も発売中。31種類の完成CMほか、参加を呼びかけた事前告知CMや未公開映像を含む25分特別バージョンも収録。1000円。無くなり次第終了。詳細は、http://tabishop.jp/product/kyusyudvd

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