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2012年2月21日
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ひとえきがたり

鼻くすぐる、基地の街グルメ 佐世保駅(長崎県、JR佐世保線)

写真:ログキットの「スペシャルバーガー」は直径約15センチ。佐世保駅店は改札の中外両方から利用できる=上田頴人撮影拡大ログキットの「スペシャルバーガー」は直径約15センチ。佐世保駅店は改札の中外両方から利用できる=上田頴人撮影

写真:レモンステーキ拡大レモンステーキ

図:  拡大  

 港の見えるホームの階段を下ると、肉が焼ける香ばしい匂いが鼻をくすぐる。改札前で乗客を迎えるのは「佐世保バーガー」の専門店「ログキット」。鉄板でジュージューとパテを焼く音が食欲をそそる。店の外には客があふれていた。

 基地の街、長崎県佐世保市を代表するご当地グルメ、佐世保バーガー。1950年ごろ、米海軍のレシピをもとに市内の飲食店で作られるようになったハンバーガーが始まりだ。10年ほど前、市が観光の目玉としてPRし始め、瞬く間に全国に知れ渡った。注文を受けてから手作りし、新鮮な野菜や自家製のバンズ、マヨネーズなど、素材や製法にこだわりを持っている店が佐世保バーガーを旗印にすることができる。今では市内で約30軒が独自のメニューを掲げ、食べ歩きを楽しむ観光客も多い。

 地元では、酒の「締め」でもある。1953年から夜のみ営業している「ブルースカイ」は、週末ともなると深夜まで客足がとぎれない。30年来の常連という指山康二さん(62)は「バーで飲んだあとにハンバーガー、それが佐世保スタイル」と誇らしげに話す。レシピは開業当時のまま。2代目店主の宇土三千代さんが、その味を大切に守ってきた。

 もう一つの人気店、創業40年のログキットが「ハンバーガーの街」の玄関口に出店したのは2009年のこと。乗客が電車の待ち時間に購入して手みやげにしたり、構内や車中でかぶりついたり。自慢は直径約15センチの特大ハンバーガーだ。

 「何時の電車ですか。間に合わせますよ」。店長の加茂安代さん(43)が発車時間を気にかける。市内で食べ逃したという観光客の男性は「ここがあってよかった」と言い残すと、紙袋を手にホームへ駆け上がった。(杉田裕実)

■沿線ぶらり

 JR佐世保線は、肥前山口駅(佐賀県江北町)と佐世保駅を結ぶ48.8キロ。

 中世ヨーロッパの街並みを再現したテーマパーク・ハウステンボスへは同駅からJR大村線経由で約20分。大小200以上の島々からなる九十九島の自然を満喫したいなら、駅前からバスで25分の西海パールシーリゾートへ。

 約1キロのアーケードがある市の中心商店街へは駅から徒歩5分ほど。周辺繁華街には佐世保バーガーの店や米国情緒たっぷりのバーが点在する。ジャズの生演奏を聴かせる店も。駅から車で約15分の弓張岳展望台からは港町の夜景を楽しめる。

■興味津々

 佐世保港には旧日本海軍の基地があった。当時のレシピを復刻したというビーフシチューやぜんざいを市内の飲食店で食べることができる。レモンステーキ=写真=は、米海軍の影響で広まったというステーキを日本人好みにアレンジした一品。

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