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「雨宮21号」80歳のお祝い 北海道でイベント

2008年9月15日

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写真雨宮21号の80歳のお祝いで、感謝を込めて車体をふく子どもたち=網走支庁遠軽町

 北海道遺産になっている森林鉄道の蒸気機関車「雨宮(あめみや)21号」の生誕80年を祝う記念イベントが13日、SLを動態保存している網走支庁遠軽町丸瀬布(まるせっぷ)上武利(かみむり)の森林公園いこいの森であった。まちおこしグループ「夢里(むり)塾」(上野善博塾長)が初めて企画した。子どもたちが感謝を込めて車体をふいてきれいにし、「頑張って走ってね」と声援を送ると、「ボー」と元気のいい汽笛が山間に鳴り渡った。

 雨宮21号は、1928(昭和3)年に東京の雨宮製作所で製造された。丸瀬布町武利意(むりい)森林鉄道で総延長約80キロの軌道を走り、58(同33)年まで木材を運んだ。61(同36)年の廃線時、十数両の機関車がスクラップになる中でただ1台、旧丸瀬布町民の保存運動が実り残った。実際に動かすことができる状態で保存・展示されている蒸気機関車として、広く知られる。

 約20年前からまちおこしに取り組んできた会員約15人の夢里塾の上野塾長(51)によると、誕生イベントは初めての取り組み。塾の集まりで、機関車を運転している塾会員の小山信芳さん(48)が「ちょうど80歳になる。みんなでお祝いしよう」と提案。6月から準備してきた。

 雨宮21号の本当の誕生日は9月24日。今年は平日にあたるため、一足早く13日に行った。この日、一番列車には約80人が乗り満車状態。80歳を祝う幕が掲げられる中、大きな汽笛を鳴らして出発。その後、子どもたちがみんなで車体をふいた。

 雨宮21号は、石炭や薪で走るため二酸化炭素を出す。その分、環境に配慮して、この日の乗客80人に桜の苗木を贈った。桜に多くの二酸化炭素を吸収して成長してもらい、排出削減に貢献する狙いだ。

 ほかにも企画は盛りだくさん。「21号」にあやかり、先着210人の乗客には、木製の記念乗車券を配った。「SL雨宮太鼓」の演奏やもちつき大会、クイズ大会、映像で振り返る雨宮21号の80年の活躍など。いこいの森の軌道約2キロを周回する雨宮21号にはこの日、大勢の家族連れが乗車し、一緒に生誕を祝った。(吉田芳彦)

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