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ぽれぽれサファリ

頭皮チェックでギョ 〜六本木でヘッドスパ(後編)

08月02日

文・春口 裕子 »プロフィール»バックナンバー

 まずは頭皮チェックからだ。はてさて、どんな具合かマイヘッド。TVモニターに熱い視線を注ぐ。本日担当のヌノダさんが、マイクロスコープを私の頭にぴたっと当てて、いざ頭皮にズームイン! ……おえ。

写真「まずは頭皮チェックから参りましょう」と担当のヌノダさん。六本木のCLAIRというお店で、7350円のノーマルコースです。
写真細木数子の頭上をまわる、人工衛星ぽい機械。おでことまゆげの出演:著者。初公開、サービスカット(?)です。
写真待ち時間には飲み物のサービスが。「何になさいますか? ハーブティー、コーヒー、紅茶……」と聞かれたので、迷わずハーブティーを注文。このお店のおすすめに違いない!なぜなら真っ先に読みあげられたから!!と考えたのでした。あたし冴えてる、冴えまくっている、と自己満足に浸っていたのですが、「こっちはコーヒーが一番手でしたけど」とガミー氏。順番は関係なかったみたいです。ちぇ。

 200倍になった自分の頭皮は、なかなかどうして不気味だった。“陽が差さない、うら寂しい林”という感じ。大地(地肌)はやけに青白く、ニョキンニョキンと生えている木(髪)は、ゴキ○リの表面みたいに黒くつやつやしている。そのコントラストが気色悪いったらない。

人体の神秘に思いを馳せる

 しかしそうは言っても、自分の頭皮はこの林の連続で成りたっているのだよなあ。

 大地の下には木々の製造工場があり、休むことなくせっせと稼動している。そこを拡大して見ればまた不気味なのだろうが、外見からはもちろんわからない。ミッションは、体の内側で、秘密裏に行われているのである。

 グッジョブ毛根。グッジョブ私。

 似たようなことは、全身のいたるところで行われているわけで、私は人体の神秘に思いを馳せてみた。たとえばオナラ。世に生まれ出てみれば破壊的にくっさいオナラも、体内にあるかぎりは無臭である。なんという優れた密閉性だろうか。タッパーウェア並みの高性能。まあ私の場合はオナラなんて、出たとしてもメロディガス(*)ですけどね。ホホ。


 おバカな話はこの辺にして、頭皮チェックの結果を聞いてみる。ヌノダさんは笑顔で言った。

「特に問題はありませんね。少し皮脂がたまっていますが」

 がーん。毛穴は“クレーター状に凹んでいる”のが理想的らしいのに、私のときたら、どこもかしこも埋まっちゃってる!

「そんなに気にしなくて大丈夫ですよ。洗髪後4〜8時間で、自然にたまるものですから」

 ほ、ほんと?

「それに皮脂は必ずしも悪者というわけではなくて、ある程度は必要なんです」

 ホ。ちなみに画像の写真がないのは、汚すぎて載せられないから――ではなく、うまく撮れなかったからなので、あしからず。


 次は洗髪。そしてオイルをたらしながらの頭皮マッサージだ。あまりの気持ちよさについウトウト……。しかし貧乏性の私は、「夢見心地のこのトキを、本当の夢にしてしまっては、もったいのうござるっ」と、必死に睡魔と闘った。

 続くトリートメントでは、髪に2種類のジェルを塗りこみ、オールバック(細木数子ふう)にまとめる。サランラップでおおった数子ヘアに、遠赤外線を当てることしばし。

 丁寧に洗い流してもらったあとは、肩や首のマッサージ(これまた絶妙なチカラ加減)を受けて終了だ。

自分の髪じゃないみたい

 あースッキリした。最後にもう一度やった頭皮チェックでは、ちゃんとクレーターができていたし。けどこれも数時間後には、あのフラットな状態に戻ってしまうんだろうか。

「今回の頭皮チェック、僕はちょっとショックでした」ガミー氏がぼそりと言った。「担当の人が“つむじに移ります”って言ったとたん、ものすごくはっきりと寂しくなったんです。そのう、髪の密度が」 

「へえ。でもガミーさんはまだ若いし、髪ふさふさじゃないですか」 

「まあ遺伝的には、さほど心配しなくてよさそうなんですけど。男はやっぱり気になりますよ」

 そうかそうなのか。そういえば、“つむじに移ります”っていう部位の説明自体、私にはなかったなあ。ニーズの男女差か。

 ちなみにこの日、髪の状態もすこぶる良くなった。すっかり気を良くした私はあれ以来、シャンプー&リンスがちょっとだけ丁寧になった。

ぽれぽれメモ

*メロディガス…『ドラえもん』の道具の一つ、“音楽イモ”を食べると、オナラで歌をうたうことができる。話中、のび太はイモを食べすぎ、「はとぽっぽ」歌唱で失敗(というか粗相)している。

今週の春口さん

 先週に続き、読者の皆さんからのお便りを紹介します。まずは『まさかのロマンスカー』の回へのお便りです。
「うちの妻といい義母といい、なぜかくも女性は方向を間違えるんでしょうか。本当に不思議です(笑)」(Y・Kさん)
「ロマンスカー(さがみ号)、昔よく利用していたので、とても懐かしかったです(春口さんたちにとってはご災難だったようですが)。昔、席の二重発券はよくあったので、いまだに……と思ったのですが、まさかああいうことだったとは(笑)」(M・Tさん)
「アジサイは好きな花のひとつですが、ここアメリカでは土の酸性度が日本と違うため、私の好きなブルーのアジサイを育てるのはかなり難しいのです。だから、こちらではピンクが主流。あとは真っ白い、花の大きなタイプかな」(meさん)
 このほか、魅力的なお誘いメールも。
「ニュージーランドにいらっしゃいませんか。はっきり言って毎日とても寒いです。今年の冬は積雪も多く、スキー・シーズンも既に始まっています。どうぞ避暑にNZへ!」(NZはなこさん)
「“こんな旅をしてみて”なんていうリクエストは受け付けてますか? たとえば。甘いもの好きな春口さんへのミッション;京王線利用歴の長いお友達と一緒に電車を乗り継ぎ、香川県のうどん屋・山越うどんで、セルフのソフトクリームをデザートとして食べてくること、みたいな」(S・Iさん)
 上記ミッションのポイントは高松琴平電鉄だそうですが、なぜ連れに京王線利用歴が必要なのでしょうか。また山越うどんで、うどんを食べてはいけないのでしょうか。大変気になります。
 というわけで、山越うどんもNZも私は行く気まんまんですが、どうでしょう編集部さま。おや、返事がありません。
 さて。このほかのお便りも、おいおい(できるかぎり)ご紹介させていただくつもりです。それではそれではまた来週。

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