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ぽれぽれサファリ

陸路で北海道へ 〜家族旅行編その1

08月30日

文・春口 裕子 »プロフィール»バックナンバー

 先日、家族旅行にいってきた。といっても妹夫婦は子供がまだ小さいので、今回は父・母・私の3人である。話が持ち上がったのは半年ぐらい前で、打ち合わせはこんな具合に進んだ。

写真こちらが「極附」。中身だけでなく、箱や風呂敷にもこだわりが。箸は、宮内庁御用達「箸勝本店」の国産吉野杉の特製箸。たしかに楊枝まで立派でした。
写真青函トンネル内の海底駅を通過中。ホームに降りて見学することもできるそうですが、私が乗った電車は残念ながら停車せず。トンネルの全長は53.9キロ。一番深いところ(海面から140メートル。そこからさらに100メートル)は、青と緑のランプで知らせてくれます。
写真現地に着いたら、真っ先に食べたいドンブリ様。ウニは本来苦手なんですが、北海道のウニだけは別なのです。それにしても今日は食べることばっかりだ……。
写真函館到着。初回である今回、本当は函館のことを書こうと思っていたのですが、駅弁話につい力が入ってしまいました。というわけで次回こそ函館編です。

「おとーさんは、青森の三内丸山遺跡と、日本海側の漁港が見たいぞ」

「おかーさんは、五能線に乗って、白神山地に行きたいわ」

「私は電車に乗って、きれいな景色を見て、おいしいもの食べたい(要するにどこでもいい)」

 というわけで、行き先はあっさり東北(青森と秋田)に決定。その2県にくわえ、函館を周れるトクトク切符があるらしいと聞き、せっかくなら函館にも足を伸ばそうということになった。

高級弁当と大量のお茶を購入

 出発当日。八戸行きの東北新幹線に乗るべく、私たちは東京駅のホームに立った。

 今日はなにせタイトルのとおり、一気に北海道(函館)まで行こうっていうんだから、てーへんだ。何よりもまず、旅のお供を入手せねば。

 駅弁には、すでに目星をつけている。新聞に載っていた高級弁当「極附(きわめつき)」3800円也だ。売店を探してみると……あったあった。どれ。うぬ。値段のわりにディスプレイがなんとなく寂しいけど、まあいいか。ものはためしだ。このほか、幕の内弁当とイカめし(八戸を先取り)も買って、車内に乗りこむ。

 予想はしていたが、父は大量のお茶を買いこんでいた。「いつ何があるかわからないから、旅行中は常に3、4本のペットボトルを携帯すべし。ジュースはいかん、茶にかぎる」という信念の持ち主なのである。おかげで荷物は早くもズッシリ。「減ったらすぐ補充、減らなくても時どき補充」のルールもあるので、大量の未開封のお茶たちが、そのまま家に持ち帰られることもしばしばである。

なぜか駅弁がしっくりこない

 発車後、さっそく例の高級弁当を開けてみた。“日本各地の自然で高品質な食材等を使用”とあって、たしかに、小料理屋にでも出てきそうな、上品なお味のおかずぞろいである。しかし……なんだろうこの腑に落ちないような、しっくりこない感じは。

 そう。私が駅弁に求めているのは、こういうものではないのだ。

 日本各地の名産でなくていい。通りかかるその土地のものを、1点でもいいから「うぉりゃ!」と使ってほしい。たとえば八戸のイカメシ!とか、仙台の牛タン弁当!とか。食べても食べてもまだイカメシ(もしくは牛タン)という具合に、少し飽きるぐらいのボリュームと勢いでもって、私に迫ってきてほしい。

 父は隣で「ほら見ろ、俺の幕の内のほうが100倍うまい」と勝ち誇っている。何だよ100倍って。「こんなのがあるらしいぞ」って情報提供したの、自分のくせに。ブツブツ。

 たぶん、値段がネックなのだ。「3800円なのに」という発想がいけないのだ。

 楽しくおいしく食べるために私と母は、一の重と二の重の横に、お品書きを三の重のように並べ、そこに書かれているこだわりと照らし合わせながら「ほほう」「ふむふむ」と食べることにした。


 3時間後、八戸に到着し、そこからさらに函館へ向かった。

 青函トンネルは初めてだったのだが、ものすごく長くて、通り抜けるのに約25分かかった。よくこんな巨大なものを作れるなあ。青森側と北海道側から穴を掘り進めていって、最後につなげるわけでしょう? 私なんて、小学校の図工で作った凧さえ、角材(枠組み)や新聞(しっぽ)を切っても切っても、バランスがとれなくて泣きそうだったのに。……一緒にするなって?

 というわけで、午後3時ごろ、ようやく函館に到着した。電車を降りた瞬間、あることにびっくりしてしまった。 (つづく)

ぽれぽれメモ

*トクトク切符・・・青森・秋田・函館を周れるフリー切符で、2名(男女ペア)で48000円。

今週の春口さん

このまえテレビをつけたら、「俺嫌いなんだよー」という甲高い声が聞こえてきて、「ラーメン嫌いな石原良純さん」的なナレーションが流れていました。*一瞬だったので、真偽のほどは自信がありません。
当コラム「ラーメンの回」にも、良純派(?)の方からお便りが届きました。
「嫌いではないものの、自ら進んで食べることはほとんどありません。多分、化学調味料っぽいところが嫌なんだと思います。ラーメンを食べるくらいだったらそば屋を探します」(ymochiさん)
「大のラーメン嫌いです。理由は、(1)猫舌(2)ストレートのロングヘアーなので食べづらい(3)身体に悪い(ダイエットの大敵)です。でも確かに私の周りにも、ラーメンが嫌いな人はいないかも…。皆さん、成人病とか気にならないのかな?」(fukusensyotenさん)
たしかにスープの塩分はすごいらしいですね。と思ったらこんなお便りが。
「麺が無くなったところに、冷えたゴハンを適量(1膳分くらい)突っ込んで混ぜると、雑炊みたいになって美味いです。カレースープのカップヌードルでやると最高ですので、機会があったら是非お試しあれ」(S・Iさん)
憧れ(?)はあるんですが、実はまだやったことがありません。何が私を踏みとどまらせているのか。今度試してみたいと思います。塩分に気を付けつつ……。
このほか、札幌ラーメンの情報をくださった恵子ママさん、「二郎」の思い出話を送ってくれたIさん、わだまんさんなどなど、ありがとうございました。
長くなってきましたので、お便り紹介の続きはまた来週。さようなら。

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