現在位置:
  1. asahi.com
  2. ライフ
  3. トラベル
  4. 鉄道
  5. ニュース
  6. 記事

無人列車8キロ自走 ブレーキかけず離れる JR名松線

2009年4月20日

印刷

ソーシャルブックマーク このエントリをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

写真JR名松線の家城駅のホーム。運転士は写真のようにホームに停車させたが、列車は無人のまま手前の方向に動き出した=20日午前11時47分、津市白山町南家城、伊沢健司撮影図

 19日午後10時10分ごろ、津市白山町のJR名松線家城(いえき)駅で、車両の入れ替え準備中だった回送列車(1両編成)が、男性運転士(25)が運転台を離れている間に無人のまま動き出した。列車は約30分後、約8.5キロ離れた同市一志町の井関―伊勢大井駅間の踏切付近で見つかった。名松線では3年前にも同じ区間で無人列車が自走する騒ぎがあった。中部運輸局は再び同種の事故が起きたことを重くみており、JR東海から事情を聴いている。津南署は業務上過失往来危険の疑いもあるとみて調べている。

 同社によると、運転士がエンジン始動時にブレーキが利く状態にする基本動作を怠ったため、列車が下り坂を自然に走り出したという。列車は平均時速約23キロで3駅、計23カ所の踏切を通過したが、山間部の2カ所には警報機、遮断機がなかった。踏切事故や車両の損傷などはなかった。

 列車は伊勢奥津駅から回送列車として午後8時56分に家城駅に到着した。ホーム逆側の下り線に午後9時58分に最終列車が到着するのを待って入れ替え作業をするため、運転士はいったんは車輪止めをしたが、エンジンを始動させるなどの準備に入る際、この車輪止めを外した。午後10時10分ごろから約5分間、運転台を離れたという。

 運転士は翌朝の運転に備えて同駅に泊まる予定で、運転台から離れた理由について「駅事務室に置いていたカバンを寝室に移しに行った」と説明しているという。

 名松線では06年8月、今回と同様に家城駅に留め置いた列車が自然に動き出した事故が起きている。車輪止めのつけ忘れに加え、エンジンの停止時に空気圧が抜けてブレーキが緩む構造だったことが分かり、JR東海はエンジンを切った場合も制動の機能が落ちないようブレーキの機構を改良していた。

 ただ、今回は運転士がブレーキをかけないまま列車から離れた人為的要因が原因とみられている。

検索フォーム
キーワード:


朝日新聞購読のご案内

ここからおすすめ旅行

ここまでおすすめ旅行

アサヒ・コム プレミアム

プレミアム

思ひ出鉄道館

「思ひ出鉄道館」

全国各地を走る個性豊かな列車たちの写真を紹介します