JR西日本は24日、桜井線(奈良駅―高田駅)の愛称を「万葉まほろば線」に決めた、と発表した。2010年は平城遷都1300年にあたり、親しみを持ってもらおうと愛称を募集していた。
4730件の応募があり、うち「万葉まほろば線」と書いたのは57人。中西進・奈良県立万葉文化館長ら4人の選考委員が選んだ。
桜井線沿線には万葉集に詠まれた名所旧跡が多く、巻向駅(奈良県桜井市)そばには、邪馬台国の宮殿跡だった可能性がある巨大建物跡が見つかった纒向(まきむく)遺跡もある。「まほろば」は「すぐれたよい所」を指す古語で、かつ奈良を想起させる言葉であることなどが評価された。愛称は来年3月13日から使われる。