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今年は関西私鉄100周年ラッシュ 記念イベントに力

2010年1月1日

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写真1910(明治43)年の京阪電気鉄道の開業当日の天満橋駅=京阪電鉄提供写真1910(明治43)年の京阪電気鉄道開業当時の京都・五条駅付近=京阪電鉄提供写真1910(明治43)年の京阪電気鉄道の開業当時の大阪・京橋付近=京阪電鉄提供写真京阪電気鉄道が現役の線路や車両を使って予定している移動展示館「ミュージアムトレイン」のイメージ図=京阪電鉄提供写真阪急電鉄が予定している開業100周年のラッピング装飾を施した「ミュージアム号」の車体デザインイメージ=阪急電鉄提供

 阪急、京阪など関西の私鉄が今年、開業100年を相次いで迎える。鉄道は明治初めから国主導で発達したが、商人の町として栄えた関西では民間に資力があり、私鉄網が1世紀前に全国に先駆けて発達した。各社とも、景気低迷で伸び悩む利用者を少しでも増やそうと、記念イベントに力を入れる。

 阪急電鉄は1月12日から6月末まで開業100周年のラッピング装飾を施した8両編成の「ミュージアム号」を宝塚本線と箕面線で運行する。「100年の節目に、改めて鉄道の良さを感じてほしい」と広報担当者。

 京阪電気鉄道は7月から10月まで、現役車両を使った移動展示館「ミュージアムトレイン」を開設する。主要駅に留め置いた車両の座席と網棚を取り外して、それぞれの時代の車両部品などを展示。昼間は使用しないホームを使うので、通常の運行には支障ないという。

 京都・嵐山などを走る京福電気鉄道嵐山線は「嵐電(らんでん)と同い年」と銘打って、開業日の3月25日から1年間に100歳を迎える京都市内在住者を募集している。1月末締め切りで、応募者には記念品を贈る。「次の100年も喜んでもらえる嵐電ブランドにしたい」と担当者。

 日本初の鉄道は1872(明治5)年に開業した新橋―横浜間。純粋民間資本で初の私鉄は1885年に大阪と堺を結んだ阪堺鉄道(現南海電気鉄道)とされる。その20年後、蒸気機関車から電車に変わり、まず阪神電気鉄道が1905年に大阪―神戸間で開業。日露戦争後の恐慌などで一時、主な既存私鉄は国有化されるが、1910年ごろ再び、関西の私鉄開業ブームが訪れた。

 阪急電鉄が3月、箕面有馬電気軌道として宝塚本線(梅田―宝塚)と箕面支線(石橋―箕面)の営業を始め、兵庫電気軌道(現山陽電気鉄道)や嵐山電車軌道(現嵐電)も開業。京阪電鉄も4月に大阪―京都間で営業を始めた。

 斎藤峻彦(たかひこ)近畿大教授(交通経済学)は「関西では明治期に先進的な私鉄の開業が相次ぎ、その経営モデルが昭和初期に東京へ広がった」と話す。ただ、「鉄道体系がバラバラにできあがり、地下鉄との相互乗り入れも技術的に難しくなって大阪中心部の重要な路線の整備が進まない構造的問題を抱え続けた」とも指摘する。(佐藤亜季)

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