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JR西、緊急停止装置外し運行 スイッチ切れも3件

2010年4月1日

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 JR西日本が、運転士が意識を失うなどした際に自動的に非常ブレーキをかけるEB(緊急列車停止)装置が働かない状態で、列車を運行していたことが31日わかった。2年間で少なくとも4件あり、このうち1件は装置そのものが取り外されたまま18日間運行していた。

 同装置は2005年4月の宝塚線(福知山線)脱線事故を機に06年、国土交通省が省令を改正し設置を義務づけた。現場作業の連絡ミスなどが原因とみられ、同社は「再発防止に努めたい」と陳謝している。

 EB装置は、運転士が1分間、運転機器を操作しなかった場合に、運転台の警報ブザーがなり警告灯がつき、さらに5秒以内に運転士が確認ボタンを押すか運転操作をしないと非常ブレーキがかかる仕組み。JR西によると、運転台のある2790車両のうち85%に設置済みといい、10年度中に整備を終える予定。

 不備が発覚したのは08年度以降の4件(4車両)で、うち1件は、昨年12月18日〜今年1月4日、宝塚線や学研都市線などを普通電車や快速電車として運行していた。1月4日に乗務した運転士が、1分以上操作しなくても装置が作動しないことを不審に思い報告。取り外されていたことがわかった。

 JR西の調査で、昨年12月11日に装置を一時的に取り外して他の車両に取り付けた際、元に戻すのを忘れたことが判明した。

 JR西によると、車両機器の付け外しの報告はこれまで口頭で行うルールだった。昨年12月に作業を担当した社員は「(監督者に)装置を外したことを伝えた記憶がある」と話しているとしているが、伝わっていなかった。JR西は必ず書類で報告、確認するよう運用を改めた。

 このほか、少なくとも08年12月24日〜10年1月13日に山陰線と大糸線(新潟県、長野県)で計3件、EB装置のスイッチが切れて作動しない状態で放置される不備があった。配線ミスや走行中の車両の振動でスイッチが切れた可能性があるという。

 これらの再発防止策としては、車両基地から本線に出る際に、運転士や係員が必ずスイッチを点検することなどを義務づけた。

 4件はいずれも、自動列車停止装置(ATS)が設置されているうえ、車掌が非常ブレーキをかけることも可能だったため、当時、列車が赤信号で停止しないなどの安全上の心配はなかったという。

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