鉄道ファンを呼び込もうと三朝温泉の旅館「いわゆ」(三朝町三朝)が館内に鉄道模型のレールを敷いた。総延長は約30メートルに及ぶ。知久馬宏平社長(41)が県中部の鉄道サークル「鉄」の代表から借り、梅雨の時期は利用がない宴会場に設置した。
模型は線路の幅が9ミリの「Nゲージ」と呼ばれるタイプ。昨年も同じ時期に1カ月半ほど鉄路を“敷設”したところ、「自分の電車を走らせたい」と模型を詰めたかばんを手に関西や名古屋から訪ねてくる宿泊客がいた。
知久馬さんは「模型を走らせる広い場所がない人に楽しんでもらえれば」と話す。「鉄」のメンバーで倉吉市の自営業前田真一さん(51)は「長く伸びたレールで本格的な運転手や車掌の気分を味わって欲しい」と言う。
8月末まで。宿泊客は午前8時半〜正午、午後3時〜9時半に利用できる。予約時に鉄道模型プランと伝えれば平日代金が約4千円安くなるサービスも。宿泊せずに模型を使う場合は入館料が500円(中学生未満250円、幼児以下無料)が必要。問い合わせはいわゆ(0858・43・0124)まで。(西村圭史)