現在の「5000系」。正面の車両番号「5554」が「5000系」の印=相模鉄道提供
相模鉄道で現在走る車両のうち最も古い1955年に製造された「5000系」が11日、引退する。登場以来、車体や車台、モーターなど改造を重ね、50年以上運転を続けてきたが、最新型の「11000系」が年度内に導入されることで廃車が決まった。7日に、お別れ撮影会が開かれる。
5000系は55年、相鉄が初めて自社発注した車両。丸みを帯びたボディーラインや赤や緑の色づかいが話題を呼んだ。20両製造したが、05年に10両を廃車。現在は残った10両1編成が運行を続けている。
車体は変わり、ほとんどの部品が改造され、今では他の車両とほとんど見分けがつかないが、運転席の「マスコン」というアクセル部分は製造当時のまま使われているという。
7日のお別れ撮影会は午前10時半〜午後3時、大和市桜森の相模大塚駅内の特設会場で5000系を展示。7、8日の午前10時〜午後4時に二俣川駅構内で、記念硬券乗車券や手ぬぐいなど記念グッズを販売。11日は、午後2時半に最後の5000系車両がいずみ野駅を出発、午後4時にかしわ台駅に到着。乗車の募集はすでに終了。問い合わせは、相鉄内の事務局(045・321・7569)へ。