現在位置:
  1. asahi.com
  2. ライフ
  3. トラベル
  4. 鉄道
  5. ニュース
  6. 記事

思い出いっぱいオレンジ電車 女子高生が中央線を絵本に

2009年10月13日

印刷

ソーシャルブックマーク このエントリをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

写真「何度も描き直したよね」。絵本の原画を囲んで語り合う共立女子高校の先生と生徒たち

 来年までに全車両の引退が決まっているJR中央線の201系。多くの人に愛された通称「オレンジ電車」をテーマに、東京都千代田区の共立女子高校の生徒7人が絵本を作った。1年半かけて、関係者に思い入れを取材し、文章や絵も自分たちで手がけた自信作だ。

 絵本の題名は「オレンジ電車おぼえてる?」。東京駅から高尾駅に向かう引退間近の201系が舞台だ。ある車両に乗り込んだ男性は201系で通学していた大学時代を懐かしみ、別の車両では、開発にあたったJR社員が子どもたちに、201系の省エネで丈夫という特長を教える――といった具合に、各ページで関係者が思いを語る。色鉛筆の温かみのある絵が添えられている。

 中央線は同校の生徒が年に数回、運動会や遠足のため、学校最寄りの御茶ノ水駅から必ず利用する電車だ。通学で使う生徒もいる。同校で地理を担当する池末和幸先生(39)が201系の引退を知り、絵本制作を思い立った。

 有志を募ると、生徒7人が応じた。1人は中央線の利用者だ。いずれも鉄道オタクというわけではないが、オレンジ一色の201系には親しみを感じていたという。3年の森田なるみさんは「オレンジ電車のことを小さい子にも知ってほしい」。奥田奈菜さんは「大人には、なつかしいと思ってもらえればいいな」と話す。

 設計責任者だった松田清宏・JR四国社長や、鉄道雑誌の元編集者、武蔵小金井駅のそば屋の元店員など、13人にインタビュー。取材内容は1人あたりA4の紙6枚以上に上った。「150字以内で、子どもが分かる言葉を使うこと」というルールのもと話し合いを重ねた。絵も構図を全員で検討した上で、美術系大学を目指す生徒が描いた。

 3年の板東沙織さんは取材を通して、201系が当時としては画期的な「ハイテク電車」だったと分かったという。「子どもにも分かるように書くのが難しかったけど、試作品を保育園で読み聞かせると『この電車知ってるー』と反応がよかった」と喜ぶ。

 絵本の試作品は17、18日の共立女子大学の学園祭で本館1階ロビーに展示するほか、一部を池末先生らのホームページ(http://chienomi.net/)で公開中。反響をみて自費出版を検討したいという。(葉山梢)

検索フォーム
キーワード:


朝日新聞購読のご案内

アサヒ・コム プレミアム

プレミアム

思ひ出鉄道館

「思ひ出鉄道館」

全国各地を走る個性豊かな列車たちの写真を紹介します