7月17日に予定される北総鉄道の運賃値下げ問題について、森田健作知事は9日の県議会一般質問で、白井市が値下げのための補助金を盛り込んだ補正予算案を成立させられなくても、県は肩代わりをしない考えを示した。また森田知事は鉄道側から「県と沿線6市との合意が履行されない場合は運賃を元に戻す」との説明を受けたと述べた。
県と白井市など沿線6市、事業者で北総鉄道の親会社の京成電鉄は、値下げの原資を出しあうことで昨年11月に合意している。しかし白井市議会は3月、値下げ幅が低いことや公費投入は認められないとして、値下げの原資となる補助金約2600万円を削除した予算案を賛成多数で可決。同市は、現在開会中の6月議会に削除された補助金を盛り込んだ補正予算案を提出したが、可決されるかどうかは不透明だ。
森田知事は値下げについて「県と6市と事業者が一体となって補助することで実現するもの」と強調し、県費による肩代わりはしないと明言。「白井市には責任持った対応をお願いしたい」と続けた。