駅で子どもを預けて、そのまま出勤――。JR東日本は、高崎線籠原駅(熊谷市)北口に、保育園が入居する3階建ての駅ビルを建設すると発表した。来月着工し、来年3月の開業を目指す。同社はこれまで埼京線沿線を中心に駅周辺での保育園整備を進めてきたが、同社が保育園が入居する駅ビルを手がけるのは県内では初めてという。
延べ床面積は約2千平方メートルで、総事業費は約3億円。1〜2階は店舗スペースで、3階部分を保育園とするのが特徴。地元事業者に運営を委託して、認可保育園とする。
JR東日本は子育て支援事業として、通勤途中に利用しやすい駅周辺に保育園などの整備を進めていて、県内では埼京線沿線を中心に計13カ所の保育園・保育ステーションがある。今後も整備を進め、籠原のほか、埼京線沿線でも新たに3カ所を計画中だ。
籠原駅の現駅舎は1986年の完成で、1日の利用者数は平均約3万人(2008年度)という。