JR新青森駅で東北新幹線の新型車両E5系を迎える鉄道ファン=17日午前10時28分、青森市、小宮路勝撮影
12月4日の東北新幹線の全線開業を前に、「はやぶさ」の愛称がついた新型車両のE5系が試験走行の一環として17日午前10時17分、終着駅となる新青森駅(青森市)に初めて乗り入れた。地元住民や全国の鉄道ファンら約500人が出迎えた。緑、ピンク、白が基調の色鮮やかな車両がホームに滑り込むと、長さ約15メートルある「鼻」に向けてカメラのフラッシュがシャワーのように注がれた。
同新幹線は現在、八戸駅(青森県八戸市)が終点で、新たに新青森駅と七戸十和田駅(同県七戸町)ができる。17日は停車位置などを確認するため、E5系が初めて八戸以北を走った。新型車両のE5系は来年3月、「はやぶさ」として営業運転を始め、その2年後には国内最速の時速320キロ運転に移行。東京―新青森間を最短3時間5分程度で結ぶ。
騒音を抑えるため、鼻が長くなった新型車両への関心は高い。青森市が、初乗り入れに合わせて同駅で開く見学会の参加者を募ったところ、500人の定員に1266人分の申し込みがあった。(大西史晃)