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数字でわかる東京駅

2010年12月2日

写真 拡大 写真 拡大写真上は復元予想図、下は復元前。屋根の形の違いがわかる。(上の写真はJR東日本提供) 写真 拡大銀行へ運ぶ前に現金収入を数える東京駅の珍しい写真。1980年撮影。 写真 拡大東京駅の1日の平均乗車人員(09年度)は新幹線が8万3千人、在来線が38万4千人で計46万7千人。JR東日本管内では5番目だ。 写真 拡大創建以来、小荷物用の通路として使われていた地下道。地下通路はほかに貴賓用などもあり、中央郵便局から東海道線のホームを結ぶ郵便荷物用の通路もある(1980年撮影) 写真 拡大霊安室。ホームで飛び込み自殺があった場合、安置した。場所は神田寄りの地下道の近く。今は施錠され使われていないという(1980年撮影)

 まもなく開業100年を迎える東京駅。2012年には創建当時の赤れんが駅舎が蘇る。それを前に、首都の鉄路の玄関口の実力を数字で見ると――

    ◇

(1)8,000,000個

 復元工事で使用されるれんが 開業当時の駅舎を再現

 東京駅(丸の内駅舎)は1914(大正3)年12月20日に開業した。3階建ての赤れんが造りで、設計者は日本銀行本店も手がけた辰野金吾。関東大震災でも被害がないほど強固だったが、戦災で3階部分と南北のドーム天井が被災した。戦後、この部分を撤去し、応急工事で築いた角形屋根でしのいできたが、2003年に国の重要文化財に指定され、JR東日本が創建当時の姿を蘇らせる復元作業に着手した。全長は335メートルで、約800万個のれんがを使用する。免震化を施し、ドーム天井を飾った干支のレリーフなども復元する。

(2)47,000両

 1日の発着本数は4100 車両の合計は?

 東京駅には発着路線は新幹線も含めて12本あり、1日の総発着本数は約4100本。もちろん日本一だ。山手線は1日638本。東海道線は270本、総武線快速・横須賀線487本、中央線快速617本、京浜東北線556本など。新幹線は東海道が299本、東北は160本。上越・長野は151本。これに、基本的な車両編成(東海道新幹線は16両、山手線は11両など)をかけると、1日の発着車両数は4万7千両に達する。

(3)242,470,000円

 1日の収入。断然のトップ

 東京駅の1日の平均取り扱い収入(2009年度)は新幹線分を除き、2億4247万円でトップ。次いで新宿(1億6964万円)、仙台(1億2231万円)、池袋(1億1993万円)、横浜(1億979万円)の順。大阪は1億2156万円で、池袋を上回っている。駅員数は東京が約930人(うちJR東海役280人)、新宿が約450人、大阪が約250人。

(4)数字だけじゃない 東京駅改装で発掘された意外なモノとは?

 長さ10メートル、高さ3メートル近い巨大な日本列島。鉄道を示す線が広がり、旧国鉄の路線図をかたどったものと一目でわかるが、地名・駅名はすべてローマ字。「YOKOHAMA」や「KURE」が大きく表示されている。東京駅舎復元事業の関連工事で、駅舎の一角から亡霊のように出てきたこのレリーフは、終戦からしばらく日本の鉄道をわがもの顔で走っていた「占領軍特別列車」の象徴だったのだ。戦後まもなく、各地に進駐する米軍部隊を輸送する業務がはじまり、全国の主要駅には連合軍関係者のための窓口(RTO)が設置された。東京駅のRTOは1千万円以上をかけてつくられ、冷暖房やソファが完備された豪華さだった。そのカウンターの上に掲げられていたのが、このレリーフなのである。

 また、改築を機に世紀の「初顔合わせ」も実現した。貴賓室と駅長室にそれぞれ飾られていた横山大観の絵である。駅長室は「富士に雲」、貴賓室は「富士に桜」とともに富士をモチーフとした絵で、一般の客には公開されてこなかった。改築にあたりこの2枚の絵が並んで都内某所に保管されており、今回アエラではその撮影に成功した。

(大観の2枚の絵の写真や、出土したレリーフについてのくわしい記事は「昭和の鐵道と旅」で読むことができます)

表紙画像

昭和の鐵道と旅 (AERAムック)

出版社:朝日新聞出版  価格:¥ 1,680


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