現在位置:
  1. asahi.com
  2. ライフ
  3. トラベル
  4. 鉄道
  5. 鉄子の鉄学
  6. 記事

潮風号(福岡県) 門司港の今と昔、走り抜け

2009年3月22日

印刷

ソーシャルブックマーク このエントリをはてなブックマークに追加 このエントリをYahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

写真拡大「潮風号」のトロッコ列車の車内

地図

 今年4月、北九州市に新しい鉄道が走り始めます。JR貨物と臨港鉄道の一部を利用した路線「門司港レトロ観光線」で、「潮風号」というトロッコ列車が走ります。車両公開が始まったと聞き、見学してきました。

 機関車がトロッコ列車を牽引(けんいん)するスタイル。機関車はかつて、南阿蘇鉄道(熊本)で、トロッコ列車は島原鉄道(長崎)で使われていました。それらすべてが鮮やかな濃紺にお色直しされ、新しく生まれ変わっていました。

 「車体のブルーは、レトロ地区にあるれんがの建物に一番映える色だと思います」と話してくれたのは、北九州市産業経済局・門司港レトロ室のスタッフの方々。みなさんに潮風号が走る路線を案内していただきました。

 出発駅はJR門司港駅と隣接する「九州鉄道記念館駅」。ここから古いれんが倉庫や、モダンなデザインのホテルなどが立ち並ぶ門司港レトロ地区を見ながら「出光美術館駅」へ。線路はそのまま関門橋をめがけるように延びていき、「ノーフォーク広場駅」付近で景色はがらりと一転。船舶解体など古い工場が稼働する、昔ながらの埠頭(ふとう)風景に変わります。

 「古い工場は美しくないという意見もあるかと思いますが、この風景は、門司の埠頭が今も生きて使われているという証拠なんです」と門司港レトロ室。その言葉通り、新旧の建物があり、大小の船が水路を行き交う風景は、港町の今と歴史を感じます。

 終点「関門海峡めかり駅」は海を望むホーム。春の潮風に吹かれながら、「開業したらきっと乗りにきます」と約束をしてきました。

   *

 【門司港レトロ観光列車「潮風号」】 4月26日運行開始。九州鉄道記念館駅―関門海峡めかり駅、2.1キロ。11月30日までの土、日、祝日に運行予定(ゴールデンウイークや夏休み期間中は毎日運行の予定)。片道300円。予約による平日の貸し切り運行も受け付ける。

 2両ある客車のうち1両が自由席車で、もう1両は指定席車。指定席車は乗車券のほか、100円の指定券が必要。列車の運行に合わせ景勝地をめぐる「めかり絶景バス」も運行予定。

プロフィール

矢野直美(やの・なおみ)

北海道札幌市生まれ。“撮って書く”フォトライター。
情報誌編集部を経てライターとして独立。2000年より列車旅行の撮影をスタートし以後、著書や写真展などで作品を発表している。
主な著書に「おんなひとりの鉄道旅」「鉄子の旅写真日記」など。

検索フォーム
キーワード:


朝日新聞購読のご案内

ここからおすすめ旅行

ここまでおすすめ旅行

アサヒ・コム プレミアム

プレミアム

思ひ出鉄道館

「思ひ出鉄道館」

全国各地を走る個性豊かな列車たちの写真を紹介します