カラコルム・ハイウェー/フンザ、ギルギット
紀元1世紀以降はインドの僧が中国へ、4世紀後半からは、法顕(ほっけん)などの中国僧がインドへと向かった仏教伝来の道。ヒンドゥークシュ山脈を越える山道は今でも残るが、1966年、中国・パキスタン共同で、カラコルム・ハイウェー(中国では中巴(ちゅうぱ)公路)の建設が始まった。標高4934メートルのクンジェラブ峠を越え、中国のカシュガルとパキスタンの首都イスラマバードを結ぶ全長約1200キロの道路で、1978年に完成。86年からは、外国人旅行者にも開放されている。
クンジェラブ峠からパキスタン側へ約150キロ、標高約2500メートルのフンザ川右岸一帯がフンザ地区。その中心の町はカリマバード。1974年まで、ミール(藩王)が治める自治王国だった。カラコルム山脈の西麓、標高約1500メートルにあるギルギットは、交易で栄えた町。人口約3万で、現在はパキスタン北方地域の中心地である。
【カラコルム・ハイウェー〜フンザ、ギルギット〜】7000〜8000メートル級の高峰が連なる山間を貫く、全長約1200キロのカラコルム・ハイウェー。トレッキングが人気だが、パキスタン領の“桃源郷(とうげんきょう)”とうたわれるフンザと中心地のカリマバード、活気あふれるバザールが魅力のギルギットなどの散策も楽しい。
バルチット城
フンザを治めた藩王の宮殿
13世紀から20世紀半ばまで、フンザの藩王(ミール)が住んでいた宮殿。増改築が重ねられており、15世紀には、当時チベットの一部だったバルチスタンから嫁いで来た王女が、母国の職人に手を加えさせたたため、石と漆喰(しっくい)のチベット風の建物となった。20世紀前半には藩王ナジム・カーンも大幅に増改築し、イギリス調の応接室やインド風のバルコニーなどを加えた。
藩王制の廃止以降、城は荒れ果てていたが、1995年に修復され、博物館として公開されている。歴代藩王の衣装、牢屋、天井や柱の細かな木彫などが見られる。
●9時〜13時・14時〜17時30分(11月〜5月は9時30分〜16時)、300パキスタンルピー。カリマバードの国営銀行から徒歩で約10分。
|
[フンザ]イーグル・ネスト・ホテル
客室のテラスから「ラカポシ山」が望める
カリマバードからジープで約30分、標高約3000メートルのドゥイカル村の高台に建つホテル。スイートルームも含むコテージが新旧2棟あり、清潔で快適。各客室にはテラスがあり、フンザの村々やラカポシ山も望める。
ホテルに併設されたレストランも評判で、カレーやナンなどのパキスタン料理はもちろんだが、サンドイッチやコーヒーもある。手作りのアンズのジャムがおいしい。
●住所:Duikar,Altit,Hunza
●電話:05821―58274
●料金:ダブル950パキスタンルピー
|
2006年01月19日
|
|
|
この記事の関連情報
|


ご購入はこちら
NO.15 カラコルム・ハイウェー/フンザ、ギルギット
シルクロードへの誘い
神様お気に入りの箱庭――フンザ/阿木燿子
シルクロードNOW
遥か桃源郷へのハイウェー/堀瑞穂
家族の暮らし
桃源郷で出会った理想の家族だんらん/堀瑞穂
歴史をひもとく
インドへの道/小野浩
CGで甦る建造物
シルクロード幻視行/カールガーの磨崖仏
シルクロード人物伝
バーブル/小野浩
連載「帝国のシルクロード」
やりこめられたティムール――ホジャ話の楽しさ/山内昌之
民族と宗教
シルクロードからの贈り物
Silk Road Special Research
シルクロード観光案内
シルクロード自転車紀行
もっと知りたいSILK ROAD
シルクロード・トラベル情報
日本のシルクロード
|
特集記事
|