寧波、蘇州、揚州、上海(中国・16)
中華人民共和国、江蘇省(こうそしょう)の長江(揚子江)が東シナ海に注ぐ河口から浙江(せっこう)省の銭塘江(せんとうこう)河口の杭州湾(こうしゅうわん)沿岸は、日本と中国大陸を結ぶ「海のシルクロード」の代表的な玄関口だった。ここからさらに水路を利用して、大陸各地に人や物が行き交った。
港湾都市の寧波(ねいは)(人口約550万)は遣唐使が上陸した地で、道元(どうげん)や栄西(えいさい)、最澄(さいちょう)らが学んだ名刹(めいさつ)がある。運河がめぐらされた蘇州(そしゅう)(人口約590万)は”東洋のヴェニス”と謳われる。揚州(ようしゅう)(人口約450万)は唐代に来日した鑑真和上(がんじんわじょう)の故郷で、市の南方に長江を望み、隋(ずい)の煬帝(ようだい)が開削(かいさく)した京杭(けいこう)大運河が残る。上海(しゃんはい)(人口約1340万)は長江デルタにある世界最大級の港のひとつで、外灘(バンド)に租界(そかい)の名残をとどめる19〜20世紀の建造物が並ぶ。2008年、杭州湾を縦断する「杭州湾跨海大橋」が完成する予定で、上海と寧波間の路程が短縮される。
【寧波、蘇州、揚州、上海】浙江省の杭州湾や江蘇省の長江河口周辺には、海上や水上の交易で栄えていた風光明媚な水郷が点在する。遣唐使などが訪れ、日本との交流が深い地もある。寧波には道元や栄西(えいさい)が学んだ天童寺(てんどうじ)、揚州には嵐で数回遭難しても来日した鑑真和上ゆかりの大明寺(だいめいじ)などの古刹が残る。上海は、清(しん)代初めに海外貿易港として海関(かいかん)(開港場の税関)が設けられた。大港湾都市として繁栄しているが、2010年の万国博覧会開催に向けた準備が進む。
外灘
国際謀略の舞台「魔都(まと)」の名残
英語で「バンド」と呼ばれ、「埠頭」「海岸通り」を意味する。黄浦江(こうほこう)と支流の蘇州河(そしゅうが)の合流点から南へ1.5キロの中山東路一帯を呼ぶ。
1845年のイギリス租界の誕生以後、フランスやアメリカ、日本などの租界地が相次いで設けられ、各国の国際謀略の舞台として、熾烈な諜報戦が繰り広げられた。当時建設された石造りの荘重な近代建築物が残り、「魔都」と呼ばれた時代の姿を今日に伝えている。
見どころは、外灘のシンボルになっている和平飯店(わへいはんてん)北楼(竣工1929年)や中国銀行上海分行(同1937年)など。旧横浜銀行上海支店(現・中国工商銀行、同1924年)もアール・デコ調のレトロ建築で人気だ。黄浦江ではナイトクルーズも楽しめる。
●見学自由。地下鉄2号線河南中路駅から徒歩で約5分。
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[上海]和平飯店
往年のスイング・ジャズの響きに酔う
70年以上の歴史を持つ五つ星ホテル。外灘に数あるホテルのなかでも、とくに外国人に人気がある。
上海の不動産王として知られるサッスーン財閥の建物を利用した豪華なホテルだ。北楼一階のロビーの奥にはジャズ・バーがあり、1980年から演奏している名物バンド「老年ジャズ・バンド」が、古き良き時代のスイング・ジャズを聴かせてくれる。バンドの演奏をバックにダンスもできる。演奏は20時〜。チャージは80元。
●上海市南京東路20号
●電話:021―6321―6888
●料金:ツイン920元〜
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2006年08月17日
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NO.45 寧波、蘇州、揚州、上海(中国・16)
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