奈良(日本・2)

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 奈良(古称は大和(やまと))は『古事記』に、「国のまほろば……大和しうるはし」と謳(うた)われた。推古(すいこ)天皇が即位した592年から710年に平城京(へいじょうきょう)に都が移されるまでの100余年間は「飛鳥(あすか)時代」と呼ばれ、聖徳太子(しょうとくたいし)によって「冠位十二階」や「十七条憲法」などが制定された。また、太子は遣隋使(けんずいし)を派遣し大陸の文化や制度も導入、仏教に帰依(きえ)し四天王寺(してんのうじ)や法隆寺(ほうりゅうじ)を建立(こんりゅう)した。

 平城京から長岡遷都(ながおかせんと)までの74年間は「奈良時代」と一般に呼ばれ、天平(てんぴょう)文化が花開いた。この間、大陸との交流も盛んになり、正倉院(しょうそういん)にはシルクロードを経由した多くの文物が収蔵・保管されている。

 1993年、「法隆寺地域の仏教建造物群」が世界文化遺産に登録され、1998年には「古都ならの文化財」として、東大寺(とうだいじ)、春日大社(かすがたいしゃ)、興福寺(こうふくじ)、元興寺(がんごうじ)、薬師寺(やくしじ)、唐招提寺(とうしょうだいじ)、平城京跡、春日山(かすがやま)原始林が世界文化遺産に登録された。

 【奈良】「大和は 国のまほろば たたなづく 青垣(あおがき) 山隠(ごも)れる 大和しうるはし」などと歌にもうたわれる古都・奈良はまた、シルクロードの終着点でもある。

 1993年に「法隆寺(ほうりゅうじ)地域の仏教建造物群」が、また、98年には、東大寺(とうだいじ)、春日大社(かすがたいしゃ)、興福寺(こうふくじ)、元興寺(がんごうじ)、薬師寺(やくしじ)、唐招提寺(とうしょうだいじ)、平城宮跡(へいじょうきゅうせき)、春日山原始林(かすがやまげんしりん)が「古都奈良の文化財」として世界文化遺産に登録された。

 毎年、国内ばかりでなく、海外からも多くの観光客がこの地を訪れる。奈良は日本が世界に誇る観光遺産であるとともに、私たち日本人の“心の故郷”でもある。

シルクロード観光案内

東大寺

世界有数の大仏教寺院

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 奈良時代中期の8世紀中頃に、全国に建立(こんりゅう)を詔勅(しょうちょく)した国分寺(こくぶんじ)と国分尼寺(こくぶんにじ)の総国分寺として、聖武天皇(しょうむてんのう)(在位724〜749年)の発願(はつがん)により創建された。「奈良の大仏様」として親しまれる本尊の廬舎那仏(るしゃなぶつ)は4年の歳月を費やし、749(天平勝宝(てんぴょうしょうほう)元)年に完成。752(同4)年に、大陸や朝鮮半島から僧を招いて、開眼供養会(かいげんくようえ)が営まれた。

 世界最大の木造建築として知られる大仏殿、大陸から伝来した宝物を収めた正倉院はじめ南大門(なんだいもん)、法華堂(ほっけどう)(三月堂)、二月堂(にがつどう)、戒壇院(かいだんいん)、鐘楼(しょうろう)と梵鐘(ぼんしょう)など、多くの伽藍(がらん)や仏像、典籍(てんせき)が国宝や重要文化財に指定されており、その数約160点。伽藍を中心に見学しても半日はかかる。平安末期、戦国時代と二度の戦火で多くの堂宇(どうう)が焼失し、現在の伽藍の多くは、江戸中期の再建。

●7時30分〜17時30分(季節による変動あり)、無休、堂宇により拝観料あり。近鉄奈良線奈良駅から徒歩で約20分。

法隆寺

聖徳太子ゆかりの大伽藍

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 7世紀初頭、聖徳太子(574〜622年)によって創建された。別名「斑鳩寺(いかるがでら)」とも称され、約18万7000平方メートルの寺域を有し、西院と東院にわかれる。木造建築としては世界最古の五重塔、金堂などを擁する西院には、大小約30の伽藍が建ち並ぶ。西院北東に位置する大宝蔵院百済観音堂(だいほうぞういんくだらかんのんどう)には、3000点といわれる寺宝の多くが保存され、有名な玉虫厨子(たまむしのずし)もここで公開されている。東院は聖徳太子が住んでいた斑鳩宮跡で、八角円堂の夢殿(ゆめどの)に祀(まつ)られる国宝の救世観音(くせかんのん)は、太子の等身(とうしん)像と伝えられる。東側は本尊に国宝の如意輪観音(にょいりんかんのん)(弥勒菩薩半跏像)を蔵する中宮寺(ちゅうぐうじ)に接する。

●8時〜17時、無休、共通拝観券1000円。JR大和路線法隆寺駅からバスで約10分、法隆寺門前下車

2006年09月21日

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