現在位置:asahi.com>トラベル>よくばり湯の旅> 記事

よくばり湯の旅

温泉ソムリエになろう 赤倉温泉(新潟県)

2007年11月30日

 温泉や入浴法の専門知識を持ち、温泉の良さを広める「温泉ソムリエ」。赤倉温泉観光協会などが認定している資格だ。一泊二日の認定ツアーに参加すれば、どうやら私もなれるらしい。

写真

講師の質問に手をあげ答える受講生(河原の湯)

図

【所在地】妙高市赤倉【交通】信越線妙高高原駅からバスで20分。上信越自動車道の妙高高原インターから約15分。【泉質】硫酸塩泉、炭酸水素塩泉

 講師の遠間和広さん(42)が営む「遠間旅館」にチェックイン。年齢も性別も様々で、1人での参加も多い。今回は、いつもより若者が多いそうだ。広間で温泉分析書の読み方などの講義を受ける。「カルシウムイオンが44%」と言っているとまるで理科の授業のよう。しかし、どのように泉質が決まるのかが分かり、面白い。

 次は「湯めぐり」へ。赤倉温泉の近くには乳白色の「燕(つばめ)温泉」や鉄分を含んだ茶褐色の「関温泉」などがある。いずれも全く違った泉質なので、違いを肌で実感するのに最適なのだという。

 スタートは02年。温泉の良さを伝えるために、関係者限定で始めた勉強会が評判になり、05年からは一般にも開放した。毎年春から秋に5、6回講習を行い、これまでに約800人の温泉ソムリエが誕生した。温泉好きが高じての受講が多いが、中には温泉ライターとして活躍する人もいる。

 「安全な入浴法を広めるのも、温泉ソムリエの大切なつとめ」と遠間さん。たとえば、頭に乗せるタオル。冷たい水に浸して頭全体を覆うようにかぶせれば、のぼせにくくなるのだとか。ただのファッションではなかったのか。

 たったの2日間だが、温泉分析書を見て「この水素イオン濃度だと弱アルカリ性。美肌の湯だね」など、ちょっとしたうんちくが語れるまでにはなった。「温泉ソムリエ」と、名刺に入れてみようかな。

(ライター・中嶋麻喜 撮影・真田弘宣)

    ◇

●赤倉温泉 七つの温泉地からなる、妙高高原温泉郷の一つ。江戸時代から続く歴史ある温泉地で、岡倉天心が愛し、その終焉(しゅうえん)の地ともなった。冬はスキー客でもにぎわう。▼温泉ソムリエ認定ツアー 定員は約20人。料金は宿泊費、夕・朝食、保険代込みで2万1000円から。次回は来年6月ごろに開催予定。人気があるので、早めに問い合わせを。問い合わせは赤倉温泉観光協会(0255・87・2165、http://www.akakura.gr.jp)。

●河原の湯 妙高山のふもと、標高1100メートルの温泉地「燕温泉」にある。駐車場から15分ほど山道を歩き、つり橋を渡って行く混浴野天風呂。泉質は硫黄泉、炭酸水素塩泉など。無料。積雪で道が通れなくなるので、現在は閉鎖中。雪が消える来年5月中旬ごろから入れるようになる。問い合わせは妙高市観光協会(0255・86・3911)。

    ◇

(2007年11月27日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

このページのトップに戻る