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色とりどりの湯を巡る 鳴子温泉郷(宮城県)

2008年3月7日

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写真湯の成分がこびりついた床が黒く波打つ黒湯=いずれも大崎市で地図【所在地】大崎市鳴子温泉【アクセス】東北新幹線古川駅で在来線に乗り換え約50分。東北道古川インターから国道47号利用で約40分。【泉質】硫黄泉、炭酸水素塩泉など7種。

 乳白色にエメラルドグリーン、赤褐色、無色透明、飴(あめ)色……。色もにおいも成分も、それぞれ違う個性的な温泉が点在する。

 11種類に分類される温泉の掲示用泉質名のうち、鳴子温泉郷には二酸化炭素泉と放射能泉などを除く7種が湧(わ)く。そんな温泉地で湯めぐりに出発。

 まずは温泉神社のご神湯を引く鳴子温泉の「滝の湯」へ。木の樋(とい)を伝って滝のように注がれる温泉は手前が「あつ湯」、奥が「ぬる湯」。公共浴場は熱すぎて入れないことが多いがここは大丈夫。かけ湯をしてつかるとピリピリきた。効きそうなお湯である。硫黄分の入った酸性泉はきりきず、やけど、皮膚疾患にとくに効果がある。

 次はエメラルドグリーンの「うなぎ湯」で有名な「ゆさや旅館」へ。同じ硫黄泉でもこちらは正反対のアルカリ性。ぬるぬるというよりはつるつるの感触で、日によって緑の色が変わる神秘的な温泉である。この湯は絹のようにやわらかく、肌がなめらかになった。

 いくつかまわって最後は東鳴子の変わり種温泉・黒湯の「高友旅館」へ。黒みを帯びた深緑で、表面に油膜が浮いている。浴室には石油のようなにおいが漂い、入るとぬるぬる、肌にはぴりっと感じる。この宿には、体中に細かい泡がつく不思議な「ラムネ風呂」もあり、館内で湯巡りができる。

 宿のおばちゃんは、「温泉で髪を洗ったらピカピカになって、トリートメントしたの? って聞かれちゃったわ」。

 いい話を聞いたが髪を洗うのは忘れた。次回は洗ってみよう。

(ライター・野添ちかこ 撮影・真田弘宣)

    ◇

 ●鳴子温泉郷 川渡、東鳴子、鳴子、中山平、鬼首の5温泉からなる。総源泉数は370本以上で東北有数の湯治場。こけしの産地としても知られる。

 ●湯めぐりチケットと下駄手形 鳴子温泉郷に山形県の瀬見温泉、赤倉温泉を加えた72カ所の旅館および共同浴場の湯めぐりが楽しめる。6枚1セットで1200円。割引などの特典が受けられる「下駄(げた)手形」(100円)の購入で下駄の貸し出しも。問い合わせは鳴子観光・旅館案内センター(0229・83・3441)。

 ●GOTEN GOTEN アート湯治祭 8月1日(金)〜31日(日)、東鳴子温泉街ほか。湯治をしながらアートに出会える旅をコンセプトに、美術作品の展示やライブ、ワークショップなどを行い、温泉街全体をギャラリー化する。3月31日まで作品・企画を募集中。詳細は問い合わせを。問い合わせは旅館大沼(0229・83・3052)。

    ◇

(2008年3月4日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

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