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「007/慰めの報酬」来日記者会見

2008年11月27日

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 金髪に青い目、鋼の肉体を持つ新ボンドは、色気に屈しない禁欲の男――。前作で新たなジェームズ・ボンド像を築いたダニエル・クレイグ主演のシリーズ2作目「007/慰めの報酬」が来年1月24日公開される。それに先立って25日、クレイグとボンドガールのオルガ・キュリレンコ、マーク・フォースター監督らが来日し、東京都内で会見した。それぞれ、作品に込めた思いを語った。(アサヒ・コム編集部)

 ジャケット、シャツ、ネクタイ、パンツとも黒ずくめのクレイグは、映画さながら精悍だ。キュリレンコは、浅黒く、たくましいボンドガールを演じたが、白のブラウスに黒のスカートというシックな装いで姿を見せた。

 極秘のスパイ活動に、決して私情をはさまない。それがボンド。だが、今回の「慰めの報酬」は、ボンド自身の私憤と葛藤がテーマの復讐劇にも見える。物語は、前作「カジノ・ロワイヤル」のラストシーン1時間後から始まる設定だ。初めて愛した女ヴェスパーの自死の真相に迫るため、ボンドはハイチに飛ぶ。

 だが、クレイグは言う。

 「復讐は大きなテーマではない。自分(ボンド)はどんな人間か、どんな悪の組織なのか、真実を突き詰めていく話だ。本当に(ヴェスパーを)愛したのかと自分自身を見いだす旅でもある」

 スタントシーンは前作の2倍あったという。中でも飛行機から地上にダイビングする場面が難しかったという。「飛び降りるのは楽しいが、ゴーグルは付けられなかったのでとても痛かった」と振り返った。

 キュリレンコも、ダニエル同様、ボンドガールに新たな息吹を吹き込んだ。「感情の深みを表せる能力、肉体的な力強さ。今までのボンドガールにない素質が求められた。オルガはそれを持っていた」とクレイグに評されたキュリレンコは「自分のストーリーを持っていて存在感があり、他の助けを必要としない自立した女性。そこが、これまでのボンドガールと違う」と述べた。

 監督のフォースターにとって、この映画が初のアクション作品だ。「最も成功した『カジノ・ロワイヤル』の後なので、大きなプレッシャーがあった。でも、自分が今まで撮ってきた小さな映画と同じように、人物の性格描写に集中しようと思った」と語る。近作では、小説通りの人生にがくぜんとする潔癖サラリーマンを映した「主人公は僕だった」、アフガニスタンの少年同士の友情を描いた「君のためなら千回でも」がある。どちらも、小さな物語の中に、人物造形の妙が光った。

 最終章の脚本ができる前からロケハンに出かけた。「ヒチコックがよく使った手だが、ロケ地を探してからストーリーを書き、ロケ地から着想を得たものを書き込むやり方を初めて使った」

 007シリーズは、世界で撮影され、各地の風景が映されるのも魅力の一つ。今回は、イギリス、パナマ、チリ、イタリア、オーストリア、メキシコで撮影された。イタリア・トスカーナ地方で撮影されたアストンマーチン対アルファロメオのカーチェイス、パナマの美しい海で繰り広げられるボート同士の攻防、そして、「トスカ」上演中のオペラハウスでの華麗な場面は、湖上オペラで知られるオーストリア・ブレゲンツで撮影された。正装のエキストラ1000人を動員したという。

    ◇

 007最新作の詳細はこちらをご覧くださいアサヒ・コム特集『007/慰めの報酬』

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