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「書の至宝展」に行ってきました!

 東洋における最も美しい芸術の一つとして知られる書。漢字を生んだ中国とその伝来を受けた日本、両国の書の流れを国宝・重要文化財約50件を含む約190件の名品でたどる特別展「書の至宝――日本と中国」が東京・上野の東京国立博物館で開かれています。

 古代から延々と受け継がれ、高い芸術性を備えて幅広い表現を可能にしてきた中国の書の歴史と、その影響を受けながら独自の仮名を形成し、さまざまな書流を生み出した日本の書の展開を合わせて鑑賞する展覧会です。

書の至宝展

1月11日から2月19日 月曜日休館
東京国立博物館 平成館 » 博物館のHPへ

筆 アンケートに答えて「書の至宝展」を体験しよう!
本展に読者の方、25組50名様をご招待。さらに、展覧会図録と「書」をあしらった特製ペーパーウェイトを各5名様にプレゼント。締め切りは06年1月27日。
[アンケートはこちらから]

書をかく蔵

「書の至宝展」鑑賞ガイド・書の見方別ウインドウで開きますで活躍する「書をかく蔵」先生の弟子、「ニン・ハオ」と「とおる」の2人が、展覧会の見どころをガイドします。

2人と一緒に作品を確認して見ていこう。

ニン・ハオ(日本名:まり子)

ニン・ハオ(日本名:まり子)
かく蔵の弟子。北京生まれの19歳。中国人だが日本名もあるナゾの女の子。水餃子の味にうるさい。

とーる

とーる
かく蔵の弟子。八王子生まれの20歳。副業で「君は純粋なんだな。ボクはわかってるんだな」などの書を原宿の路上で売っている。


 上海博物館からやってきた名筆の数々

写真

淳化閣帖(最善本)

とーる

 これが「淳化閣帖」か。かく蔵先生は「淳化閣帖」と王羲之(おうぎし)について語り始めると止まらないからなあ。これは真っ黒な紙に白字で書いてあるの?


ニン・ハオ

 違ーう。これは拓本といって、文字を木に刻みつけたものを版画の要領で墨をつけて紙に写し取ってあるの。王羲之が書いた筆跡は残っていなくて、こうして再現されたものを教科書のように、みんなが手本にしたんだって。


とーる

 へー。お手本になる人の字は違うね。この写真の前半の勢いのある筆使いも後半のかっちりした筆使いもどちらも整然として美しいね。俺もこれくらい書けたらなあ。


ニン・ハオ

 これをお手本に頑張りなさいよ。
 



写真

草書千字文

ニン・ハオ

 千字文っていうと楷書で書かれたものが多いと思うんだけど、これは草書なんだね。なんか雰囲気が違う感じがするわ。途中で筆のかすれや、文字の大小に変化がみられるのが単調じゃなくて見ごたえがあるね。


とーる

 一行何文字って決まってないから、千文字あるかどうか数えにくいなあ。一、二、三、、、
 



写真

多景楼詩冊

ニン・ハオ

 これはまた大きな草書だねー。一文字の大きさが私の手のひらくらいあるわー。書くだけでストレス解消になりそうね。
 


とーる

  判子が書のど真ん中に押してあるのってなかなか見たことないけど、全体のバランスにあってるね。




 国宝・重要文化財級の書がずらり

写真

大唐西域記巻第八(中尊寺経)

ニン・ハオ

 一行ごとに金色と銀色の文字が書かれてて、きらびやかだねー。紺色の地に映えるね。


とーる

 国の重要文化財の「大唐西域記」だって。唐よりも西の地域の話ってこと?


ニン・ハオ

 孫悟空の西遊記のことよ。巻物に描かれているのも、西遊記の雰囲気がでてるよね。


とーる

 へー。なんか知ってる話の書だと親しみが湧くね。僕は歴史の授業で習った空海の書を見つけたよ。国宝の灌頂暦名(かんじょうれきめい)。空海が記した名簿らしいよ。


ニン・ハオ

 間違えて、真っ黒に塗りつぶした部分まで残ってて、なんか親近感わくね。


とーる

 親近感がわくと言えば、藤原道長の日記「御堂関白記」も面白いよ。ちゃんと罫線であらかじめ一日分が区切ってあるのに、書きたい日ははみ出すほどたくさん書いてるのに、書かない日は全然書いてない。生活してた様子がうかがえるね。



 仮名と日本独自の表現

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古今和歌集(元永本)

とーる

 授業で習った「古今和歌集」を見つけたよ。こんなにたくさんの漢字を見た後だったから、ひらがなの書が新鮮に感じたよ。


ニン・ハオ

 金箔や銀箔を散らした色のついた紙に、糸のように細い線で字を連ねて表現してるね。仮名もそうだけど、書の表現方法も日本独自のものだね。


とーる

 そうだね。日本の書はぜいたくに余白を生かしたものが多いね。


ニン・ハオ

 「寸松庵色紙(あきはきの)伝紀貫之」も、掛け軸の面積よりもふたまわりほど小さな色紙に書を表現している。その余白が、書の美しさも掛け軸の美しさもどちらもひきだしているように感じたよ。



 書のニューウェーブ?

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草書自書七言絶句詩四屏(一部)

とーる

 スゴイ字だねー!上下2mくらいあるし、筆使いはぐるぐるとのたくってるし、迫力があるね。


ニン・ハオ

 ほんとね。ぐるぐる円を描くように漢字を表現する、流れるような筆使いが面白いね。


とーる

 指紋みたいに渦巻いてるね。もう、字なのか模様なのか僕にはわからなくなっちゃったよ。


ニン・ハオ

 絵画がどんどん自然に忠実な具象から抽象に変化していったように、書もつきつめて研究されて、より自由な表現へ変化していったのかしらね。



 Rin’(リン)が奏でるイメージソング「三千世界」

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「三千世界」を演奏するRin’(リン)

とーる

 今回の展覧会にはイメージソングがあるんだよね。


ニン・ハオ

 そうよ。Rin’という東京芸大同窓生3人の女性グループの「三千世界」っていう曲だよ。一般公開の前にあった内覧会でも演奏されてたよ。波のようにたゆたう旋律がとても心地よくて、書の世界観を見事に表現してるね。


とーる

 それにとても3人だけで演奏してるとは思えないほど迫力があるね。軽やかだけれど深みのあるメロディは尺八や三味線、箏といった伝統的な楽器から生まれてくるのかな。



 展覧会ミニ情報

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ショ・パンダ

 
 音声ガイドでさらに深く鑑賞

作品そのものを先入観なしにじっくり鑑賞するのもいいけれど、その時代背景や作品が生まれた経緯を知ると、さらに深く作品とふれあうことができるね。主要30作品を音声で解説してくれる音声ガイドは会場入り口で貸し出ししているよ。 音声ガイド(500円)


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平成館入口の「定礎」の字

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紫紙金字金光明最勝王経

ショ・パンダ

 
 平成館の入り口にも「書の至宝」が隠れているよ

かく蔵先生が言っていたんだけど、展覧会の会場となる東京国立博物館・平成館の外にある石に刻まれた「平成館」の文字と館内に入ってすぐ右手の壁面に刻まれた「定礎」の文字は、それぞれ今回の展覧会で展示されている作品の文字から選ばれたものなんだって。
「平成館」は「元暦校本万葉集」から、「定礎」は「紫紙金字金光明最勝王経」からのものだよ。確認してみると面白いかもしれないね。

写真
ショ・パンダ

  オススメのおみやげ

書を表現するのに欠かせない筆が、大小さまざまなサイズでずらりと並んでいたよ。達人の書をあしらった文房具で、書の美しさを身近に感じよう。 本展覧会で出品されている「古今和歌集」をデザインしたペーパーウェイト(1050円)。コースター(300円)。定規(250円)など。 ニン・ハオととおるもかく蔵先生に筆を買っていたようですよ。




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