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瀋陽

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古い洋館と近代的な建物が混在する市内。中山広場に立つ毛沢東像を前に人々や車が行き交う=瀋陽市で、小川智撮影

瀋陽って?

 中国・東北地方の中心都市、瀋陽――。戦前の「満州国」時代は奉天と呼ばれ、日本との歴史的な結びつきは深い。この街の重工業が中国経済を引っ張った時代もあったが、改革・開放によって、急速に発展した上海などの沿海部に後れをとった。今、中国政府は再び、この地域の振興策に力を入れ始めている。

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 中国遼寧省の省都で人口は約700万人。同省大連や丹東、吉林省長春、黒竜江省ハルビンなどに向けた東北地域の鉄道や高速道路網の中核都市の役割を担う。鉄鉱石や石炭などの資源が豊富で、機械工業などの重工業を中心に発展してきた。農業では、トウモロコシ、水稲などの生産が盛んだ。

 清朝が北京に遷都するまでは国都とされ、盛京と呼ばれた。その後は奉天とも呼ばれたが、辛亥革命(1911年)を経て瀋陽と変わった。太祖ヌルハチがつくった故宮やその墓である東陵は街の観光名所となっている。

 「旧満州国」の時代には再び奉天と呼ばれ、「首都」となった新京(現在の吉林省長春)などと並んで、日本支配の拠点となった。満州事変勃発(ぼっぱつ)のきっかけとなった柳条湖事件(1931年)の現場近くには今、旧日本軍の中国侵略の歴史を伝える「九・一八歴史博物館」が建てられている。

 冬場は、1月の平均気温がマイナス13度と厳しく、最低気温がマイナス30度近くまで下がる日も多い。瀋陽出身の有名人には、中国を代表する女優の鞏俐(コン・リー)さんらがいる。

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