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ドイツ第2の都市、ハンブルクは北ドイツにあり、「水の都」とも呼ばれ、若者に人気の街だ=写真はともに内田写す |
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高原選手の所属するHSVのサポーター。地元のスタジアムには熱狂的なファンが訪れる |
ドイツ、ハンブルクときたら、連想ゲームで、次に思い浮かぶのは、港?「飾り窓」?。
いえ、今ならサッカーのドイツ1部リーグ、ブンデスリーガのハンブルガーSV(シュポルト・フェライン)に所属する、スキンヘッドのゴールゲッター高原直泰選手でしょう。
移籍3年目の高原選手は、ドイツでどんな生活をしているのでしょうか。
地元ファン向けの公式サイト(http://www.takahara.de/)から探ってみると、好きな飲み物はリンゴジュースを炭酸水で割った「アプフェルショーレ」、愛車は、四輪駆動でアウトバーンも快適に走行できる「アウディA4クワトロ」。「グーテン・モルゲン(おはよう)」から始めたドイツ語学習も、忙しい中続けていて、テレビを見ながら、聞き取りに励んでいるといいます。家事も自分でこなし、カレーライスが得意。タトゥーを入れてみたいという願望もあるみたいで、これはちょっと驚きでした。
ウェブマガジン「エキサイトイズム」の69号(2月21日付「やっぱり、ドイツは侮れない」)では、高原選手がハンブルクの街を紹介している。「スシボンバー(すし爆弾)」とメディアから呼ばれることの多い高原選手、でも、日本を離れて一番恋しくなる料理は、寿司より焼肉だという。お気に入りの店は、地下鉄U2のオースターシュトラーセ駅近くの韓国料理店「キムチ」。
このレストランは中心街からは結構離れた所、なんと私の家の近くだ。韓国料理店なのに「スシバー」と銘打っているので、個人的には敬遠していたレストランだった。高原選手がこんなところにまで食べに来るなら、ちょっとのぞいてみてもいいかも。確かに、最近のスシブームで日本食レストランがあちこちにできているハンブルクでも、韓国料理店となると意外に少ない。今度、好物のビビンバが食べたくなったら、利用させてもらうことにしよう。
なんとなく、最新ファッションとは遠い感じのする高原選手(ごめんなさい)だが、ファッションチェックに行くのは、セレクトショップの「トーマス・イー・プンクト」だ。この店は、中央駅から市庁舎へ続く目抜き通り、メンケベルクシュトラーセ沿い、ひときわ目立つ1911年に建てられた美しい建物の中にある。オランダ・ルネサンス様式という外観に負けないおしゃれな品揃えが自慢で、日本発のブランドや限定版のスニーカーなども手に入る。ドイツにしては店員もかなりフレンドリーで、さすがの「お勧めショップ」だ。
さて、「スシボンバー」というニックネーム、高原選手は「別にどうでもいい」(公式サイトから)と思っているらしい。でも、現地メディアは面白おかしく書き立てている。
昨年11月の不調だった時期には、大衆紙ビルトによって、寿司よりも鮮度の落ちる「魚のフライ(フィッシュシュテープヒェン)」に格下げされた。一転、2月5日のニュルンベルク戦で2得点を挙げた時は、「スシではなくクリームだ」との大見出しが地元ハンブルガー・モルゲンポストの紙面を飾った。これは、甘い物が大好きなドイツ人からすると、大称賛となる。
今月始めのホームでのブレーメン戦は、チケット5万5500枚が10日前に完売するという注目の一戦だったが、HSVは1―2で敗戦。しかし、高原選手については、観戦に来ていたブレーメンファンからも「悪くない(ニヒト・シュレヒト)」とのコメントが聞かれた。
「悪くない」って、ドイツ人にとってはほめ言葉なんです(ひねくれてますね)。
高原選手について地元の知人に聞いてみたところ、「謙虚なイメージ」「好感が持てる」などの回答があった。またそれゆえか、「正直あまり印象がない」とした人もいた。
おもしろかったのは、無人のゴールへのシュートを外したビーレフェルト戦を指摘した人がいたこと。もう2年前の出来事になるが、実は高原選手自身も「最も恥ずかった瞬間」と告白している試合で、かなりインパクトが強かったに違いない。
スタジアムなどで、HSVファンが日本人である私を見ると、うなずくようにほほ笑んでくれたり、手にしているビールをひょいっと上げ、乾杯するそぶりをみせてくれることがある。私にとってはこれが一番、高原選手がファンに温かくサポートされていることを実感できる瞬間だ。