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「ユニフォーム・デー」でW杯カウントダウン

2005年06月16日

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空港の従業員ホッペンヴォルトさんとFCザンクト・パウリのロゴが入った自慢の愛車=写真はいずれも内田写す

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陽気な市バスの運転手、自慢のユニフォームを見せっこ

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ハンブルク市のマスコット「フンメル」。こちらはドイツ代表のユニフォームで参加

 日本の皆さん、W杯ドイツ大会出場おめでとうございます。

 W杯出場を日本代表が決めた翌日、6月9日は本大会キックオフのちょうど1年前に当たり、ドイツでは、開催地の12都市を中心に各地でイベントが開かれました。

 開幕戦の行われるミュンヘンのアリアンツ・アレーナでは、FIFAのブラッター会長が組織委のドイツの「皇帝」ベッケンバウアー会長からパスをもらってシュート、となるはずが見事な空振りで笑いを誘いました。ベルリンでは、目抜き通りの「6月17日通り」に、カウントダウンを刻む大時計(2.5×3.5メートル)が登場。この時計は、これから順次、開催都市を回る予定になっています。

 さて、W杯開催都市のひとつである、ここハンブルクではこの日、街のあちこちで、サッカーのユニフォームを着た人が目に付きました。市と商工会議所が、企業や市民に呼びかけた「ユニフォーム・デー」の企画です。

 バスやタクシーの運転手、空港職員、デパート店員らが、制服をユニフォームに着替えて参加。ハンブルクのマスコットで、市内のあちこちに見られる水運びおじさん像「フンメル」も、もちろんドイツ代表のユニフォームを着て加わりました。というと、市を挙げてという感じに思われるかもしれませんが、市民の中には催し自体を知らない人も多く、実際のところは、もうひとつ盛り上がりに欠けるかなという印象でした。

 とはいえ、参加した人は「ハッピー気分」で明るく、楽しくといった感じ。イベントは参加したもの勝ちですね。

 市バスの運転手さんも、制服とともに、いつもの「意地悪な」態度を脱ぎ捨てて、明るい態度で乗客に接しているような気がしました。普段は、小銭を用意していないとブツブツ文句を言ったり、バスに乗ろうと走ってくる人を横目に、ドアを閉めて発車してしまうなど、個人的にはあまり良いイメージがないのですが…。

 空の玄関口であるハンブルク空港では、お客様サービス係のホッペンヴォルトさんが、3部リーグに所属する地元FCザンクト・パウリのユニフォームを着て仕事中。足首、腕にクラブのマーク「ドクロ」を入れ墨しているほどのファンで、このイベントが自分のためにあるかのように、ご機嫌でした。

 ただ空港内では、ホッペンヴォルトさんのほかは数人だけで、ユニフォームを着ている従業員をほとんど見かけませんでした。いろいろ聞いてみると、みんな参加したい気持ちはあるが、各航空会社のブランドイメージというものがあり、制服は脱げないというのが実情のようです。

 市内を歩くと、ハンブルガーSVの高原直泰選手も食べに来るというソーセージスタンド「ハライコ」の店員もユニフォーム姿で接客中。「とってもいいアイディアだと思う。W杯に向けてわくわくしてくる」と、こちらはちょっと興奮気味でした。

 デパート「カールシュタット」のスポーツ用品売り場は、色鮮やかなユニフォームを着たスタッフや買い物客でいっぱい。今まで着ていたとみられるTシャツを手に、買ったばかりのユニフォームを着て、これから街に繰り出そうとしている人もいました。

 彼らの目的は、サッカーのチケット。

 そうです、このイベントに参加した人には、街を歩きまわっている「審判」から、ドイツ代表などの試合チケットが当たる抽選カードが配られるというプレゼントが用意されていたのです。

 そのため街中には「審判」を捜し、ユニフォーム姿で練り歩く参加者があちこちに現れました。ただ、一番の問題は、「審判」の居場所。中には、複数のグループに分かれて、「今どこにいる」「ここには審判はいなかった」など、携帯電話で情報交換している人たちもいました。

 この日のハンブルクは、久しぶりのいい天気。私のような、にわかサッカーファンも、あと1年後に迫ったW杯の気分を味わいながら、楽しく陽気に一日を過ごすことができました。

 ワールド・カップ2006ドイツ大会へのカウントダウンが、いよいよ始まりました。


プロフィールプロフィール

プロフィール

内田 由起子(うちだ・ゆきこ)

 東京外国語大学ドイツ語学科卒業。在学中、卒業後とドイツを行ったり来たりしながら語学の勉強を続ける。02年から2年間、英語ニュースの翻訳に携わり、ジャーナリズムの世界に興味を持つ。渡独後も、メディア関係の活動を模索中。04年1月からハンブルク在住。

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