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コラム「The Road 2010年W杯南ア大会へ」

ポジション多彩、オシムと出会い自信 阿部勇樹

2010年5月30日

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写真拡大イングランド戦の前日練習でダッシュする阿部=西畑志朗撮影

 スイス・ザースフェーでは初めての非公開練習が終わった28日、MFの遠藤(ガ大阪)と長谷部(ウォルフスブルク)が寄ってきた。「守り方、どうしようか」。30日のイングランド戦に向けた戦術確認が始まった。

 先発が少なかった28歳にチャンスがきた。4―1―4―1の新フォーメーションが試され、4バックの前に構える守備的MF「アンカー(錨(いかり))」での起用が濃厚だ。同じ守備的MFでも、ボールをさばくことを求められるボランチに比べ、より守備に専念するポジションだ。

 新布陣に不安を隠せない選手もいる中、普段通り淡々としていた。ポジションの慣れ不慣れはどこ吹く風だ。「いろんなポジションができるのが僕の強み」。その自信を植えつけてくれたのはイビチャ・オシム。前所属の千葉時代の指揮官で、前日本代表監督を務めた旧ユーゴスラビア出身の名将だ。

 本職のボランチ以外にも、DFもこなせる。以前は「便利屋」と評された。器用貧乏のイメージがつきまとうこの言葉が嫌だった。だが、オシムは違う表現を使った。「ポリバレント(多様性)」。うれしかった。「特長だと言ってくれて救われた。強みだと認識が変えられた」。この多様性を武器に、初のW杯代表に選ばれた。

 シャイな性格。98年に当時のJ1最年少出場記録の16歳10カ月30日でデビューする実力はあっても、若いころは思ったことを口に出せなかった。「どこか変えないといけない」。でも、だめだった。

 オシムはその内面を見抜いたのか、主将という重責を託した。「遠慮や何か欠けていた部分を、主将をやるだけで変えられた。責任を持つ機会を与えてくれたことに感謝している」。現所属の浦和では若手を食事に誘い、悩みを聞く、よき兄貴分になっている。

 もちろんプレーも変えてもらった。特に走ること。「『走れ』にはいろんな意味があった。賢く走れ、ただ単に走れ、味方を生かすために走れって」。持ち味であるクレバーなプレーは、オシム抜きには語れない。

 イングランド戦の会場はオーストリアのグラーツ。07年に脳梗塞(のうこうそく)で倒れたオシムが暮らす町だ。試合にもやってくる。「会話はなくていい。改善した姿をプレーで見せることが恩返しだし」。恩師の前で最高のパフォーマンスを見せたい。(小田邦彦、中川文如)

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得点ランキング

  1. 1位 (総得点5)
    選手名
    フォルラン (ウルグアイ・31歳 内訳:左足1、右足4、ヘディング0)
    スナイデル (オランダ・26歳 内訳:左足1、右足3、ヘディング1)
    ビリャ (スペイン・28歳 内訳:左足1、右足4、ヘディング0)
    ミュラー (ドイツ・20歳 内訳:左足0、右足4、ヘディング1)
  2. 5位 (総得点4)
    選手名
    クローゼ (ドイツ・32歳 内訳:左足0、右足3、ヘディング1)
    イグアイン (アルゼンチン・22歳 内訳:左足2、右足0、ヘディング2)
    ビテク (スロバキア・28歳 内訳:左足0、右足3、ヘディング1)

7月11日現在

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