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選手・ベンチ、つかんだ栄光 戦術修正も以心伝心

2010年6月25日18時57分

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写真:デンマークを破って決勝トーナメント進出を決め、集まって喜ぶ日本代表の選手たち=西畑志朗撮影拡大デンマークを破って決勝トーナメント進出を決め、集まって喜ぶ日本代表の選手たち=西畑志朗撮影

(W杯24日、日本3―1デンマーク)

 「ナガトモ、ナガトモォーッ」

 前半10分をまわる頃だった。岡田監督がベンチを飛び出し、近くにいたDF長友を呼び寄せた。3分、7分に右サイド、8分に左サイドを立て続けに破られた日本。どんな手当てを施すのか。指示はこうだった。

 「3枚に戻せ」

 3枚とは、最終ラインの前に陣取る守備的MFの人数。過去2戦、日本はこの位置に3人を置いて守備を安定させてきた。しかし、デンマーク戦で岡田監督は守備的MFを2人に減らした。引き分けでも1次リーグ突破は決まる。「その状況がチームを受け身に回らせる悪循環を避けたかった」。代わりに前線の人数を増やしていた。

 変更は裏目に出た。守備組織の透き間が広がり、立ち上がりから猛攻を浴びた。「今までの布陣に戻した方がいいのでは」。MF長谷部が周りと話し始めた矢先、岡田監督も決断した。

 「やっぱりな、と。ピッチで戦う選手とベンチの判断が一致した」と長友。手際よく、指示を仲間たちに伝えた。守備は落ち着きを取り戻し、攻撃に推進力を与えた。右を攻略して反則を誘ったのは17分。FW本田が直接FKを決め、歓喜が広がった。

 この時、MF阿部は選手の輪を離れて岡田監督のもとへ相談に駆け寄っていた。「9番(トマソン)をフリーにさせてしまっている」と気づいたから。短いやり取りの末、原則的に阿部がマークする微調整をかけた。守備はさらに安定感を増した。

 監督、選手を問わず飛び交う意見交換は今の日本の原動力だ。「W杯前の不振を経て、他人任せにしない意識が個々に芽生えた」と岡田監督。練習中も課題が見つかれば、その場で話し合って解決策を探っていく。そんな姿勢が大一番での柔軟な試合運びにつながっていった。3得点を呼び込む一体感にも凝縮されていった。

 底冷えのルステンブルク。選手の熱気が充満した試合後の控室で、岡田監督は叫んだ。「今夜だけは、お前たちをほめてやる」。拍手と気勢がチームを包み込んだ。(中川文如)

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  1. 1位 (総得点5)
    選手名
    フォルラン (ウルグアイ・31歳 内訳:左足1、右足4、ヘディング0)
    スナイデル (オランダ・26歳 内訳:左足1、右足3、ヘディング1)
    ビリャ (スペイン・28歳 内訳:左足1、右足4、ヘディング0)
    ミュラー (ドイツ・20歳 内訳:左足0、右足4、ヘディング1)
  2. 5位 (総得点4)
    選手名
    クローゼ (ドイツ・32歳 内訳:左足0、右足3、ヘディング1)
    イグアイン (アルゼンチン・22歳 内訳:左足2、右足0、ヘディング2)
    ビテク (スロバキア・28歳 内訳:左足0、右足3、ヘディング1)

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