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「悔いはない」「勝利を彼に」――ことばで振り返るW杯

2010年7月13日21時24分

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写真:本田圭佑選手拡大本田圭佑選手

写真:岡田武史監督拡大岡田武史監督

写真:駒野友一選手(左)=西畑志朗撮影拡大駒野友一選手(左)=西畑志朗撮影

写真:南アフリカのチャバララ選手拡大南アフリカのチャバララ選手

写真:マカラパ(ヘルメット)をかぶり、ブブゼラを手に応援するサポーター=越田省吾撮影拡大マカラパ(ヘルメット)をかぶり、ブブゼラを手に応援するサポーター=越田省吾撮影

写真:北朝鮮の鄭大世選手拡大北朝鮮の鄭大世選手

写真:アルゼンチンのマラドーナ監督拡大アルゼンチンのマラドーナ監督

 アフリカ大陸で初めて開かれたサッカー・ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会が終わった。ブブゼラの大音量に耳をふさぎ、深夜の観戦に眠い目をこすりながらもゴールに熱狂し、岡田武史監督率いる日本代表の戦いに胸を震わせた1カ月。選手や監督らのひとことで振り返る。

■「他のチームにない力がある」

 決勝トーナメント(T)進出を果たした岡田ジャパン。快進撃は、初戦カメルーン戦での本田圭佑選手のゴールから始まった。

 海外開催のW杯での初勝利に日本中が熱狂。試合後に「昨日は誕生日。(運を)持ってるなと」と語った若者は一躍英雄になった。だが、岡田監督は「敵地で初めての勝ち点3を取ったが、我々はまだ何も手にしていない」と冷静だった。

 続くオランダ戦は惜敗。デンマーク戦に決勝T進出がかかった。「引き分け狙いはせず、勝ちにいく。人生をかけた試合になる」と長谷部誠選手が語ったとおり、3―1と快勝。豪快なフリーキックで先制点を決めた本田選手は「うれしいですけど、思ってたよりもなぜか喜べないですね。優勝が目標って日本国民の前で公言しているんで」とクールに言い放った。

 岡田監督は試合後の会見でチームへの思いを語った。

 「我々のチームには、他のチームにない力がある。サポートメンバーを含めた27人、スタッフが一つの目標に向かって一つになれるところ。サッカーがチームスポーツであることを見事に証明してくれた」

 大会前には「解任」論議も起きた岡田監督に対し、簡易投稿サイト・ツイッターでは「予選敗退とかほざいて岡田さんマジですみませんでしたっ」と謝罪する書き込みが相次いだ。

 6月29日、パラグアイ戦。120分の熱闘の末にPKで敗れ、初のベスト8は果たせなかった。岡田監督は「悔いは残っていない。選手たちは素晴らしく、日本人としての、アジア代表としての誇りを持って最後までプレーしてくれた」。

 PKを外し、試合直後は報道陣に対して無言を貫いた駒野友一選手も、仲間に慰められ、再起を誓った。「(PKを)ける時があったら、逃げずにけりたい」

■「サッカーに救われた」

 大会初ゴールは、地元ヨハネスブルクの旧黒人居住区ソウェトで育ったMFチャバララ選手。仲間と歓喜のダンスを見せた。「サッカーに熱中することで、麻薬や犯罪から救われた」

 競技場はどこもブブゼラの低音で満たされた。「指示が伝わらない」と不満を漏らす監督もいたが、国際サッカー連盟(FIFA)のブラッター会長は「開催国ファンの伝統を禁じるべきでない」と観客席での使用を認めた。

 44年ぶりに出場した北朝鮮は初戦でブラジルと対戦。在日コリアン3世で韓国籍ながら特例で出場が認められたFW鄭大世(チョンテセ)選手は試合前の国歌吹奏で号泣した。「サッカーを始めたときから、この日をずっと想像していた」

 アフリカのチームで決勝Tに進出したのは、ガーナのみに終わった。南アのマンデラ元大統領はガーナ選手を自宅に招き、健闘をたたえた。「彼らは大陸を代表してよくやった。準決勝には進めなかったが、胸を張って帰国できる」

■「モハメド・アリにパンチされたくらいショック」

 ベンチも注目を集めた。かつての名選手、アルゼンチンのマラドーナ監督はほおに口づけしたり熱く抱き合ったりして選手をねぎらった。そのふるまいについて聞かれると「私は女性の方が好きだ。リスクは冒さない」とユーモアで笑わせた。

 だが準々決勝でドイツに0―4と大敗。「10月に50歳になるが一番つらい経験だ。これだけ多くのいい選手がいて負けてしまった。モハメド・アリにパンチされたくらいショックだ」と落胆した。

■「パウルよ、永遠に」

 延長にもつれ込む激戦の末に初優勝したのはスペイン。決勝点を決めたMFイニエスタ選手はユニホームを脱ぎ、「いつも我々と共に」と記したアンダーシャツを見せ、警告を受けた。確信犯の行動は、亡き親友へのメッセージ。「勝利を彼にささげたかった」と語った。

 スペイン国内は熱狂。首都マドリードで優勝を喜ぶ群衆の中には、W杯の勝敗を8試合連続で的中させたドイツの水族館の「予言タコ」をたたえる横断幕が掲げられた。

 「パウルよ、永遠に」

(石田博士、河野正樹)

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得点ランキング

  1. 1位 (総得点5)
    選手名
    フォルラン (ウルグアイ・31歳 内訳:左足1、右足4、ヘディング0)
    スナイデル (オランダ・26歳 内訳:左足1、右足3、ヘディング1)
    ビリャ (スペイン・28歳 内訳:左足1、右足4、ヘディング0)
    ミュラー (ドイツ・20歳 内訳:左足0、右足4、ヘディング1)
  2. 5位 (総得点4)
    選手名
    クローゼ (ドイツ・32歳 内訳:左足0、右足3、ヘディング1)
    イグアイン (アルゼンチン・22歳 内訳:左足2、右足0、ヘディング2)
    ビテク (スロバキア・28歳 内訳:左足0、右足3、ヘディング1)

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