【ダーバン=富田祥広】サッカーのW杯南アフリカ大会で、決勝進出をかけて日本時間の8日未明にスペインと戦うドイツ。このチームを裏方で支えるのは日本人だ。フィジカルトレーナーの咲花正弥(さきはな・まさや)さん(36)。脱サラ後に渡米して身につけた最先端の理論と科学的なトレーニング方法で、若いチームをもり立てている。
3日の準々決勝アルゼンチン戦。優勝候補に挙げられていた相手に4―0で快勝すると、咲花さんはベンチの監督やコーチ、ピッチの選手たちと固く握手して喜んだ。
米大リーグなどさまざまな競技の選手を顧客に持つスポーツ施設、アスリーツ・パフォーマンス(AP、米国アリゾナ州)に所属する。APは2004年、米国に住んでいたクリンスマン前ドイツ代表監督の時代にドイツ代表と契約し、代表が出場する大会ごとにトレーナーを派遣してきた。咲花さんはドイツ代表が準優勝に輝いた08年欧州選手権でもチームに同行した。
学生時代にサッカーをしていたが、ひざをケガして満足なプレーができなくなった。選手のコンディションを向上させる練習メニューをつくって指導するフィジカルトレーナーに興味を持った。大学卒業後、日本の精密機器メーカーに就職したが、夢をあきらめきれず、3年半で退社して渡米。ニューヨーク州の大学院で運動生理学などを学び、03年にAPに入った。
今大会は5月11日からチームの直前キャンプに合流した。平均年齢25歳と出場32チーム中3番目に若いチームだが、「スーパースターはいないかわり、若手・中堅・ベテランがうまくかみ合って機能している」と20年ぶり4回目の優勝への手応えも十分だ。
他の2人のフィジカルコーチと選手一人ひとりの体調などを細かく把握し、それぞれの練習内容を決めているという。
咲花さんは準決勝のスペイン戦を前に、「選手だけではなく、スタッフも含めチーム一丸で戦って、良い結果を残したい」と話している。
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オランダ |
0 | ― | 1 |
スペイン |
7月11日現在