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カシリャス 救世主の手

2010年7月13日11時58分

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写真:ワールドカップトロフィーを高く掲げるスペイン主将のカシリャス=越田省吾撮影拡大ワールドカップトロフィーを高く掲げるスペイン主将のカシリャス=越田省吾撮影

(W杯11日、スペイン1―0オランダ)

 危機にも表情は変えない。GKの落ち着き払った振る舞いが、どんなにチームを安心させることか。スペインのカシリャスは知っていた。

 後半17分。オランダのロッベンがフリーでゴール前に突進してきた。間合いを詰められた。ぎりぎりまで見極めた。左に跳ぶ。逆を取られた。あきらめない。右足でシュートに触り、はじき出した。プジョルが、シャビアロンソが駆け寄って握手を求めてきた。笑顔は見せない。

 38分、再びロッベン。プジョルが競り負け、また1対1になった。今度は思い切って前に出た。シュートを打たれる前に、体全体で包み込むように球を押さえた。

 「彼が、チームを最悪の結果から救った」とデルボスケ監督。2度の決定機を防いで勝利を引き寄せた。試合が終わり、ほとんどの選手がカシリャスに抱きついた。主将は表情を崩した。顔を覆った。「スペインのサッカー界にとって歴史的な瞬間だ」

 W杯で悔恨の記憶を重ねてきた。21歳で初出場した2002年日韓大会。準々決勝で韓国にPK戦負けを喫した。5人のPKを1本も止められず「運が悪かった」と立ち尽くした。06年ドイツ大会は決勝トーナメント1回戦でフランスに完敗。08年欧州選手権を制し、迎えた南アフリカ。「欧州選手権の優勝は、もちろん素晴らしい。でも、それより大事なのがW杯」。決勝トーナメントは無失点だった。

 表彰式。主将はトロフィーを手渡され、キスをして、夜空に掲げた。「僕らがどれほどの偉業を成し遂げたのか。まだ実感できない」。再び顔を覆った。涙は止めようがなかった。(中川文如)

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  1. 1位 (総得点5)
    選手名
    フォルラン (ウルグアイ・31歳 内訳:左足1、右足4、ヘディング0)
    スナイデル (オランダ・26歳 内訳:左足1、右足3、ヘディング1)
    ビリャ (スペイン・28歳 内訳:左足1、右足4、ヘディング0)
    ミュラー (ドイツ・20歳 内訳:左足0、右足4、ヘディング1)
  2. 5位 (総得点4)
    選手名
    クローゼ (ドイツ・32歳 内訳:左足0、右足3、ヘディング1)
    イグアイン (アルゼンチン・22歳 内訳:左足2、右足0、ヘディング2)
    ビテク (スロバキア・28歳 内訳:左足0、右足3、ヘディング1)

7月11日現在

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