朝日 地球会議2018特別協賛企業・団体による 特別講演・登壇

朝日 地球会議2018 特別協賛企業・団体による 特別講演・登壇 広告特集 企画・制作 朝日新聞社メディアビジネス局

広告特集 企画・制作 朝日新聞社メディアビジネス局

特別講演
「水と生きるサントリー」の愛鳥活動
山田 健
サントリーホールディングス コーポレートサステナビリティ推進本部 サステナビリティ推進部 チーフスペシャリスト
兼サントリーグローバルイノベーションセンター 水科学研究所 主席研究員

野鳥保護に取り組む団体を「サントリー世界愛鳥基金」で支援

サントリーがなぜ愛鳥保護に取り組むのか。それは、サントリー製品の多くが自然の恵みでできているからです。であれば、その母なる自然を守るのは当たり前のことであろうということで1973年、ウイスキーづくり50年を記念して愛鳥キャンペーンをスタートしました。鳥には翼があるから、少しでも環境が悪くなるとその場からパッと飛び去ってしまう。良くなれば帰ってきてくれる。つまり鳥は環境のバロメーターということで、鳥が住めないような環境に人間が住めるのですか? という問いかけの活動を始めました。

こういうキャンペーンを続けているうちに、夢のある環境団体の方との出会いがたくさんありました。ところが彼らの夢というのはしばしば、お金が原因で活動の初期段階で挫折してしまうことに気づきました。ということで1989年に「サントリー世界愛鳥基金」をつくり、夢が離陸するまでの初期費用を最長3年間助成することにしました。以来、今年までに366件、のべ4億5千万円ほどの助成をしています。そのなかに、アホウドリのひなを聟島に戻す活動に助成したものもあります。これはかなり成功し、いま聟島はひなの繁殖環境ができるところにまでなっています。またマガンの活動も素晴らしい。マガンは20年前には「見られたらうれしいね」と言っていたのが、いまは伊豆沼と蕪栗沼に10万羽ずつという状態になっています。そのほかシジュウカラガンを復活させる活動や、病気やケガをしたヤンバルクイナを救う「どうぶつたちの病院」、ニホンライチョウの繁殖技術の開発などにも助成させていただきました。

「まだ間に合う」の言葉を胸に、活動を続けている

サントリー独自の活動としては2014年から「天然水の森」でワシ・タカ子育て支援プロジェクトも始めています。生態系の頂点にいるワシ・タカを、彼らが生きるだけではなく、子育てに成功する森にしようという取り組みです。ワシ・タカは飛翔力が強いので自分たちが生きていくだけなら遠征して狩りをすればいいのですが、子育てとなると、彼らのエサや、そのまたエサの動物がたくさんいる豊かな環境が保全されている必要があります。もうひとつ子育てにはエサだけでなく住宅難という問題もあります。フクロウは大きな木の樹洞に巣をつくるのですが、そんな大きな木はほとんどありません。ですから私たちの手で犬小屋みたいな大きさの巣箱を各地に設置しています。すると驚くほどの確率でパッと入り、きちっと巣立っていきます。

2015年には「サントリー世界愛鳥基金」に水辺の大型鳥類保護部門を新設しました。水辺でコウノトリをはじめとする大型鳥類を復活させるためには、やはり広大な水辺の環境整備が必要です。しかしいま、日本のほとんどの湿地が埋め立てられていて、大きな水辺は水田しか残されていない。ではその水田をコウノトリが棲めるようにするために何ができるか。そういう基盤整備をしている団体に助成しています。この活動でとても重要なのは水辺の大型鳥類の保護は、そのまま病気や害虫の被害の少ない田んぼの再生に繋がる可能性があるという点です。自然界というのは多様であることで、バランスを維持し、進化してきたわけですから。ただ有機栽培や減農薬は本当に大変です。とくに除草。有機栽培を広げるためには、手間がかからず誰にでもできる、そんな画期的な抑草方法や有機栽培技術を開発する必要があります。そんな技術の開発を、いま熊本の農家さんや九州大学の先生などと協力して取り組んでいるところなのですが、今年は雑草がほぼ一本も生えていない水田に成功しました。蛍が増え、水鳥もきて、猛禽類もくる、そんな水田ができつつあります。その風景を見ると、豊かな自然を取り戻すことは、いまならまだ間に合うんじゃないかと思えます。これからも「夢に翼を」という思いで、全国の夢のある活動のお手伝いをしていきたいと願っています。

朝日地球会議 環境 その先へ 接続可能な社会の実現 The Environment and Beyond~Towards a Sustainable Society 公式サイトはこちら