伊藤百花さん[5年]
加藤一花さん[5年]
美濃輪 陽世さん[6年]
岩佐咲良さん[6年]
ガーナチョコレート、コアラのマーチ、チョコパイ、雪見だいふく。スクリーンいっぱいにずらりと映し出されたロッテのお菓子を見て、子どもたちは「全部知ってる」「昨日食べた!」と笑顔。どの商品も工場での製造工程を細かく見直し、省エネに取り組んでいるという。今回の授業のメインは、発売37周年を迎えるロングセラー「コアラのマーチ」のエコについて。
江幡先生は、製品がつくられ、封入・出荷されるまでの様子を動画で解説。環境に配慮する上でのポイントは、包装材にあるよう。

「六角形のパッケージは、原料の9割以上が古紙でできている環境にやさしいコートボール紙でつくっています。お菓子を包むプラスチックの袋に、ペットボトルをリサイクルしたものを使った新製品を発売したこともあります」。近年では、販売店に運ぶ際に10個ずつまとめるための紙トレーの高さを約1センチ低くして、年間約6万平方メートルもの紙の節約に成功。また、これまでには出荷時のダンボールの軽量化にも取り組んだという。輸送トラックが消費する燃料が減り、物流シーンでもエコと省エネを実現した。うなずきながら聞いていた子どもたちは、次々に出てくる工夫を聞いて「そんなにたくさん!?」と驚き顔。「環境に対してお菓子メーカーができることは、実は色々あると思います」という江幡先生の言葉に聞き入っていた。



授業後半のテーマは、一部の地域で絶滅危惧種に指定されるほど数が減ってしまったというオーストラリアの野生のコアラを保護する活動だ。ロッテはコアラのマーチを製造していることから、コアラの生息調査や主食であるユーカリの植樹などに取り組む「オーストラリア・コアラ基金」の活動に賛同。20年以上にわたりゴールドスポンサーとして支援を続けている。

コアラの生息数が減ってしまった理由の一つが、商業施設や住宅などをつくるために森が切りひらかれたこと。2019年に発生した大規模な山火事によって、日本の国土の約半分に相当する面積が焼失したことも記憶に新しい。状況はより深刻になりつつある。「火災の影響でけがをしてしまったコアラ、焼け死んでしまったコアラもいました。コアラのマーチは野生のコアラをモデルにした商品なので、ピンチに直面していることをしっかりと発信していきたいと考えています」
世界中の人にコアラを取り巻く現状を知ってほしい──。そんな願いを込めて、ロッテでは長年、コアラのマーチのパッケージにオーストラリア・コアラ基金のロゴをプリント。世界20カ国以上で発売されており、多くの人が思いをはせる機会をつくり出している。
おいしくて、口にすればたちまち笑顔になれるお菓子を通じたエコ。子どもたちからは「学校や家でできることを見つけたい」という声もあがり、多くの取り組みが胸に響いたようだった。

今年は牛乳パック回収などグループでのエコ活動が難しく、「個人の心がけ」の大切さを伝えてきました。日常で知り得ない情報に触れる授業は大変貴重で、子どもたちが自分にできることをより深く考えるきっかけになったと思います。
この出張授業は感染予防対策を講じた上で開催しました。集合写真の撮影時のみマスクをはずしています。
世界20カ国以上で販売されているコアラのマーチ。すべての国の製品パッケージに「オーストラリア・コアラ基金」のロゴ(左)をプリントし、コアラの保護活動があることを伝えています。また近年はコアラのマーチの絵柄に、環境保護やエコを呼びかける「SAVE
THE EARTHコアラ」(右)が登場しました。
岡林一登さん