井戸沼心優さん[6年]
竹田奈央さん[6年]
山尾詞葉さん[5年]
有石芽衣さん[5年]
大きくて重い金属の塊であるにもかかわらず、安定した飛行姿勢が保てる飛行機。先生はまず、飛行機が空を飛ぶ時にかかる、推進力・抵抗力・揚力・重力という四つの力を説明。これらのバランスをとることで安定した飛行を実現していると伝える。重要な役割を果たすパーツとして紹介されたのが、飛行機の翼に取り付けられた装置だ。主翼・水平尾翼・垂直尾翼には、主に3種の舵(かじ)がある(下図参照)。「主翼のエルロンは機体を左右に傾ける時に使います。機首の上げ下げには水平尾翼のエレベーター、機首を左右に傾けるには垂直尾翼のラダーを動かします。これらの操縦装置は飛行機を正確にコントロールするために欠かせないものです」。装置の動き方は動画を用いて解説。左右のバランスを取るためにエルロンがパタパタとはためく様子を、子どもたちはワクワクした表情で見つめる。ナブテスコではこのような装置を動かすためのコントロールシステムを製造しているという。
装置をスイッチやレバー一つで正確に作動させるために、飛行機には「油圧」を使ったシステムが取り入れられている。機体に張り巡らされた管に油を通して力を伝えるしくみで、小さな力で大きなものを動かすことができる。エコな特徴を持つ油圧のパワーは、10人が参加する実験で紹介された。
使ったのは、数メートルのチューブでつながれた10本の注射器。束ねられたチューブの先には約6キロの重りをのせた大きなシリンダーが取り付けられ、水かさが増えることで上部に力が伝えられ、重りが持ち上がる。それぞれが手にした注射器で一斉に水を送り込むと、シリンダーが重りを押し上げていく。「すごい力!」と目を見開いた子どもたち。この後もう一つ、驚きの実験を目にすることに。

ナブテスコではさらなる省エネのため、電気とモーターで動く操縦装置の開発に取り組んでいるという。先生たちは、油圧の実験と同じ重りを取り付けたコンパクトなモデル装置を披露。スイッチを押すと、10人で力を合わせて押し上げた重りがスイスイと持ち上がる。使用しているのは、電池一本だけ。エコにつながる理由は、装置の重さにある。「油を通す鉄のパイプと電線が同じ長さなら、電線はより軽くできますね。動かすために使う燃料が減るため、省エネがかなうというわけです。もちろん、二酸化炭素の排出も減らすことができます。私たちは今後も技術の力を集積し、エコを目指していきます」。力強い決意を聞いた子どもたちからは、大きな拍手が送られた。
注射器や電池といったよく知るアイテムを使った実験で、社会に役立つ技術を学べたことがとても良かったです。エコや省エネをより身近に感じたと思います。この経験を自分なりの行動につなげていけるよう指導していきます。
この出張授業は感染予防対策を講じた上で開催しました。集合写真の撮影時のみマスクをはずしています。
飛行機の翼の舵は三つ。主翼のエルロンが機体を左右に傾け、水平尾翼のエレベーターが機首を上げ下げします。また垂直尾翼のラダーが機首を左右に向けます。国産機に使われる舵をコントロールするシステムのほとんどがナブテスコ製品です。
峯岸 康さん