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2020年度 かんきょう新聞

2020年度 出張授業

飛行機の“eco”って
ナンデスコ?

ナブテスコ株式会社
授業の内容
  • ・「四つの力」のバランスで飛ぶ
  • ・正確な動きを支えるパーツ
  • ・大きな力を生み出す油圧とは
  • ・実験! 油圧のパワー
  • ・飛行機も電動化の時代がやってくる!?
講 師
高木砂織先生
高木砂織先生
加藤雄一先生
加藤雄一先生
堀川詳悟先生
堀川詳悟先生
出張授業:ナブテスコ株式会社の様子1

注射器の水はチューブを通ってシリンダーへ。
すると重りがどんどん持ち上がり、子どもたちから歓声が上がる

大きな動力を得る技術油圧のエコを学ぶ

大きくて重い金属の塊であるにもかかわらず、安定した飛行姿勢が保てる飛行機。先生はまず、飛行機が空を飛ぶ時にかかる、推進力・抵抗力・揚力・重力という四つの力を説明。これらのバランスをとることで安定した飛行を実現していると伝える。重要な役割を果たすパーツとして紹介されたのが、飛行機の翼に取り付けられた装置だ。主翼・水平尾翼・垂直尾翼には、主に3種の舵(かじ)がある(下図参照)。「主翼のエルロンは機体を左右に傾ける時に使います。機首の上げ下げには水平尾翼のエレベーター、機首を左右に傾けるには垂直尾翼のラダーを動かします。これらの操縦装置は飛行機を正確にコントロールするために欠かせないものです」。装置の動き方は動画を用いて解説。左右のバランスを取るためにエルロンがパタパタとはためく様子を、子どもたちはワクワクした表情で見つめる。ナブテスコではこのような装置を動かすためのコントロールシステムを製造しているという。
装置をスイッチやレバー一つで正確に作動させるために、飛行機には「油圧」を使ったシステムが取り入れられている。機体に張り巡らされた管に油を通して力を伝えるしくみで、小さな力で大きなものを動かすことができる。エコな特徴を持つ油圧のパワーは、10人が参加する実験で紹介された。

使ったのは、数メートルのチューブでつながれた10本の注射器。束ねられたチューブの先には約6キロの重りをのせた大きなシリンダーが取り付けられ、水かさが増えることで上部に力が伝えられ、重りが持ち上がる。それぞれが手にした注射器で一斉に水を送り込むと、シリンダーが重りを押し上げていく。「すごい力!」と目を見開いた子どもたち。この後もう一つ、驚きの実験を目にすることに。

「オーストラリア・コアラ基金」のロゴ

「オーストラリア・コアラ基金」のロゴ

「オーストラリア・コアラ基金」のロゴ

より高い省エネ効果を!
新たな技術開発が進む

ナブテスコではさらなる省エネのため、電気とモーターで動く操縦装置の開発に取り組んでいるという。先生たちは、油圧の実験と同じ重りを取り付けたコンパクトなモデル装置を披露。スイッチを押すと、10人で力を合わせて押し上げた重りがスイスイと持ち上がる。使用しているのは、電池一本だけ。エコにつながる理由は、装置の重さにある。「油を通す鉄のパイプと電線が同じ長さなら、電線はより軽くできますね。動かすために使う燃料が減るため、省エネがかなうというわけです。もちろん、二酸化炭素の排出も減らすことができます。私たちは今後も技術の力を集積し、エコを目指していきます」。力強い決意を聞いた子どもたちからは、大きな拍手が送られた。

出張授業を終えて

いなべ市立山郷小学校 (三重県/2020年11月17日)
安八町立名森小学校の出張授業
岡田香央梨教諭
高田由希子教諭

注射器や電池といったよく知るアイテムを使った実験で、社会に役立つ技術を学べたことがとても良かったです。エコや省エネをより身近に感じたと思います。この経験を自分なりの行動につなげていけるよう指導していきます。

この出張授業は感染予防対策を講じた上で開催しました。集合写真の撮影時のみマスクをはずしています。

2020年度 かんきょう1日学校

講 師
高木砂織先生
高木砂織先生
ナブテスコ
航空宇宙カンパニー
加藤雄一先生
加藤雄一先生
ナブテスコ
航空宇宙カンパニー
堀川詳悟先生
堀川詳悟先生
ナブテスコ
航空宇宙カンパニー
かんきょう1日学校:ナブテスコ株式会社の様子1
機械を動かしたり止めたりする部品をつくるナブテスコの授業は「飛行機のエコ」。先生たちは旅客機などの巨大で重い飛行機が飛行姿勢を保てる仕組みを解説します。そのカギは主翼、水平尾翼、垂直尾翼に取り付けられた3種の舵(かじ)。ナブテスコではこの舵やコントロールシステムを製造していて、機体を傾けたり、機首を上下左右に動かしたりする動作を支えていると言います。パーツを動かしているのは、機内にめぐらせた管に通した油で力を伝える油圧システム。小さな力で大きなものを動かせるほか、環境にやさしいことから多くの飛行機に使われています。現在ナブテスコでは、油圧を超えるエコを目指し電気とモーターで動く装置を開発中。また、岐阜工場が環境配慮型の設備を導入し表彰されたことなども明かし、「これからも、技術の力を集結して安全安心な製品と工場運営でエコに挑戦し続けます」と決意を語りました。
油圧機器の説明画像 飛行機の翼の舵は三つ。主翼のエルロンが機体を左右に傾け、水平尾翼のエレベーターが機首を上げ下げします。また垂直尾翼のラダーが機首を左右に向けます。国産機に使われる舵をコントロールするシステムのほとんどがナブテスコ製品です。
  • かんきょう1日学校:ナブテスコ株式会社の様子2
  • かんきょう1日学校:ナブテスコ株式会社の様子3
  • かんきょう1日学校:ナブテスコ株式会社の様子4

豊かな地球環境と子どもたちの
未来を守るために

峯岸 康さん
学びの機会を
継続して提供する
ナブテスコ株式会社
コーポレート・コミュニケーション部 部長

峯岸 康さん

今回の「かんきょう1日学校」では、「飛行機のエコ」についてお伝えしました。当社は主要飛行機メーカーに機体コントロールの中核となる飛行制御装置を提供しています。授業では、飛行制御装置を介して飛行機の姿勢をコントロールする仕組みや、飛行機の操縦装置を油圧式から電気式に変えることによって機体の軽量化や省エネへの貢献を目指していることを紹介しました。

新型コロナウイルスの影響で社会全体の活動が停滞し、子どもたちにも学習機会の減少をはじめ、様々な余波が広がっています。そのような中でも、「かんきょう1日学校」をオンライン併用という新しい形で開催でき、子どもたちに新しい発見の種を提供できたことをとてもうれしく思います。今後も「地球教室®︎」を通して、子どもたちの視野を広げる学びの機会を提供し、次世代の育成に貢献していきます。(談)

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