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2020年度 かんきょう新聞

2020年度 出張授業

地球にやさしい
アルミニウム

株式会社UACJ
授業の内容
  • ・アルミニウムの特長と活用例
  • ・環境に良いアルミニウムの特長を知ろう
    〈“軽くて・強い”を検証〉
    〈アルミ缶のリサイクル率をデータで発表〉
  • ・アルミニウムの特性を実験で学ぶ
    〈熱伝導率の高さを検証〉
    〈炭とアルミニウムの電池〉
講 師
荻原加奈先生
宮﨑 悟先生
荻原加奈先生
荻原加奈先生
出張授業:株式会社UACJの様子1

平和が丘小学校のUACJの授業は、
感染予防対策として名古屋市内の同社R&Dセンターからのリモートでの対応となった

軽くて、強くリサイクルしやすい

「これは何かわかるかな?」と、授業の始めに先生が手にしたのは銀色の缶。子どもたちから「アルミ缶!」と、教室いっぱいに声が響く。
「そうだね。アルミニウムは、さびないという特長を活かして窓のサッシに使われたり、無害なのでお菓子の袋にしたり、いろいろ使われています。多くの特長がありますが、今日は環境に良いとされる〝軽くて、強い〟と〝リサイクルしやすい〟ことについて紹介します」
先生は、〝軽くて、強い〟特長を活かした製品として、自動車を例に挙げた。車体には強度が必要だが、重量が軽くなれば、そのぶん省エネにもなる。子どもたちも鉄・銅・アルミニウムの小さな立方体をそれぞれ手に乗せて比べてみる。はっきりとわかるアルミニウムの軽さに驚いていた。強度では、アルミニウムほぼ100%の棒と別の金属を約5%混ぜた直径7㍉の棒を曲げてもらった。1本はすぐに曲がり、もう1本は力を込めても曲がらない。「アルミニウムは他の金属を少し混ぜると強くなります」と先生。
「リサイクルしやすさ」では、溶ける温度が他の金属に比べて低いアルミニウムは、一度作ればリサイクルに必要なエネルギーが少なくてすむことを説明。飲料用アルミニウム缶の国内のリサイクル率は約98%にものぼる。
「98%と聞くとすごいけれど、実際の数字では217億缶が使われ、リサイクルされた数は約212億缶で、5億缶が捨てられています」

アルミニウムの
面白い特性も紹介

授業の後半は、まずアルミニウムの特長の一つである「熱伝導率の高さ」について実験した。アルミニウム、ステンレス(鉄)、紙、ガラス、プラスチックという素材の違う皿を用意し、氷を置いて溶ける早さを調べた。みるみる溶けていくアルミニウムの皿の熱伝導の良さに子どもたちも「すごい」と声がでる。
「次は電池を作ろうと思います」と先生。アルミニウムの皿、塩水を吹きかけた紙、砕いた炭を順番に何層か重ねる。一番上と下の皿をコードでつなぐと豆電球が光った。
「おぉーついた」と驚く子どもたちに、先生は「これはアルミニウムが溶けて電気が発生したからです。このように、アルミニウムを身近なものと組み合わせることで、電池を作ることもできます」
授業を通し、アルミニウムがいろいろな場所で自分たちの生活を支えていること、アルミ缶をリサイクルすることがエコ活動につながることを知り、子どもたちにも大きな学びとなったようだ。

出張授業を終えて

加賀市立動橋小学校 (石川県/2020年11月26日)
南島原市立有馬小学校の出張授業
髙木祥一教諭
小濱瑶子教諭

学校でもSDGsを勉強しているところです。専門の知識を持った方にエコ素材について聞けたのは、子どもたちにも良い機会になりました。今日の授業を環境新聞にまとめて、さらに環境問題の学びに生かしたいと思います。

名古屋市立平和が丘小学校 (愛知県/2021年2月16日)
本田紗也乃教諭
本田紗也乃教諭

今回の授業で、人々の生活と環境がどのようにつながっているかを学ぶことができました。リモートでの授業は集中力が心配でしたが、クイズに取り組んだり、実験を行ったりすることができ、子どもたちはたいへんよろこんでいました。

この出張授業は感染予防対策を講じた上で開催しました。集合写真の撮影時のみマスクをはずしています。

2020年度 かんきょう1日学校

講 師
宮﨑 悟先生
宮﨑 悟先生
UACJ R&Dセンター
かんきょう1日学校:株式会社UACJの様子1
アルミ缶や金属バットをはじめ、自動車や飛行機、ロケットなど幅広い製品に使われているアルミニウム。たくさんの製品に取り入れられるだけあって、特長もいっぱい。宮﨑先生はアルミニウムが持つエコな特性を紹介してくれました。

まずは「軽くて強い」こと。アルミニウムの重さは鉄や銅と比べて3分の1ほどと軽く、自動車の車体に使うと、燃料エネルギーが少なくて済むため省エネにつながります。またつくり方によって強度が変わり、最も強いとされる飛行機に使われるものは直径3mmほどの棒で約400kgの重さに耐えると言います。

もう一つ挙げた特長は「リサイクルしやすい」こと。アルミニウムは溶かす温度が低くて済むため、リサイクルに必要なエネルギーが少ないのです。原料である鉱石のボーキサイトを加工してつくるエネルギーに対して、再加工に必要なエネルギーは30分の1ほど。とてもエコで便利な素材なのです。宮﨑先生は「例えば、自動販売機やコンビニでアルミ缶の飲み物を意識して買う、というのも立派なエコ活動です。みんなも環境のためにできることをやってみてくださいね」と授業を締めくくりました。
2019年の日本でのアルミ缶のリサイクル率は約98%。1年間で使われた約217億缶のうち、212億缶近くが再利用されました。
  • かんきょう1日学校:株式会社UACJの様子2
  • かんきょう1日学校:株式会社UACJの様子3
  • かんきょう1日学校:株式会社UACJの様子4

豊かな地球環境と子どもたちの
未来を守るために

新堀勝康さん
環境課題解決に
ついて考える機会を
株式会社UACJ
取締役兼常務執行役員

新堀勝康さん

私たちUACJ(ユーエーシージェー)は、アルミニウム総合メーカーとして、飲料缶、IT機器、ルームエアコン、自動車など、さまざまな用途に用いられるアルミニウム製品を、お客様を通じて社会に提供しています。

かんきょう1日学校では、「強くて軽い」「リサイクル性が高い」などといったアルミニウムの特長を取り上げ、身近な製品を通じてどのような形で環境負荷低減に貢献しているかをご紹介しました。環境課題をいかに解決するか、皆さんに我が事として捉えてもらう機会となったなら幸いです。

当社は「素材の力を引き出す技術で、持続可能で豊かな社会の実現に貢献する。」を企業理念に掲げ、循環型社会の実現に尽力するとともに、「地球教室®︎」への協賛などを通じて次世代を担う子どもたちの育成支援を推進してまいります。(談)

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