澤田彩花さん[5年]
小林凛美さん[6年]
安田英正さん[4年]
有働哉亨さん[6年]
小川いとねさん[6年]
高橋奈央さん[6年]
内山 陸さん[6年]
「これは何かわかるかな?」と、授業の始めに先生が手にしたのは銀色の缶。子どもたちから「アルミ缶!」と、教室いっぱいに声が響く。
「そうだね。アルミニウムは、さびないという特長を活かして窓のサッシに使われたり、無害なのでお菓子の袋にしたり、いろいろ使われています。多くの特長がありますが、今日は環境に良いとされる〝軽くて、強い〟と〝リサイクルしやすい〟ことについて紹介します」
先生は、〝軽くて、強い〟特長を活かした製品として、自動車を例に挙げた。車体には強度が必要だが、重量が軽くなれば、そのぶん省エネにもなる。子どもたちも鉄・銅・アルミニウムの小さな立方体をそれぞれ手に乗せて比べてみる。はっきりとわかるアルミニウムの軽さに驚いていた。強度では、アルミニウムほぼ100%の棒と別の金属を約5%混ぜた直径7㍉の棒を曲げてもらった。1本はすぐに曲がり、もう1本は力を込めても曲がらない。「アルミニウムは他の金属を少し混ぜると強くなります」と先生。
「リサイクルしやすさ」では、溶ける温度が他の金属に比べて低いアルミニウムは、一度作ればリサイクルに必要なエネルギーが少なくてすむことを説明。飲料用アルミニウム缶の国内のリサイクル率は約98%にものぼる。
「98%と聞くとすごいけれど、実際の数字では217億缶が使われ、リサイクルされた数は約212億缶で、5億缶が捨てられています」



授業の後半は、まずアルミニウムの特長の一つである「熱伝導率の高さ」について実験した。アルミニウム、ステンレス(鉄)、紙、ガラス、プラスチックという素材の違う皿を用意し、氷を置いて溶ける早さを調べた。みるみる溶けていくアルミニウムの皿の熱伝導の良さに子どもたちも「すごい」と声がでる。
「次は電池を作ろうと思います」と先生。アルミニウムの皿、塩水を吹きかけた紙、砕いた炭を順番に何層か重ねる。一番上と下の皿をコードでつなぐと豆電球が光った。
「おぉーついた」と驚く子どもたちに、先生は「これはアルミニウムが溶けて電気が発生したからです。このように、アルミニウムを身近なものと組み合わせることで、電池を作ることもできます」
授業を通し、アルミニウムがいろいろな場所で自分たちの生活を支えていること、アルミ缶をリサイクルすることがエコ活動につながることを知り、子どもたちにも大きな学びとなったようだ。
学校でもSDGsを勉強しているところです。専門の知識を持った方にエコ素材について聞けたのは、子どもたちにも良い機会になりました。今日の授業を環境新聞にまとめて、さらに環境問題の学びに生かしたいと思います。
今回の授業で、人々の生活と環境がどのようにつながっているかを学ぶことができました。リモートでの授業は集中力が心配でしたが、クイズに取り組んだり、実験を行ったりすることができ、子どもたちはたいへんよろこんでいました。
この出張授業は感染予防対策を講じた上で開催しました。集合写真の撮影時のみマスクをはずしています。
2019年の日本でのアルミ缶のリサイクル率は約98%。1年間で使われた約217億缶のうち、212億缶近くが再利用されました。
新堀勝康さん