メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

12月21日朝日新聞デジタル朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

新着記事一覧へ

2022年12月1日

企画制作:朝日新聞社メディアビジネス局 広告特集

PR:公文教育研究会

医師・受験アドバイザー 和田秀樹さんに聞く
「根拠ある自信」を育む幼児教育のポイント

多様な選択肢にあふれながらも、正解の見えない不確実な世の中。これからの時代に対応する力を育むために、また時代が変わっても生き抜くための普遍的な力を身につけさせるために、親たちは子どもにどう向き合うべきなのでしょうか。子どもの将来性を育むよりよい幼児教育のあり方に、高い関心が寄せられています。

東京大学医学部卒、800冊超の著書があり、受験アドバイザーとしても名高い精神科医の和田秀樹氏は、幼児期から子どもの「根拠ある自信」を育む教育の重要性を説きます。時代が変わってもたくましく生きていける子に育てるために、和田氏はどのような幼児教育が必要と考えているのでしょうか。和田氏と同じく東大出身者で、現在は法務高官の弟さんが通っていたという「公文式」の魅力や効能についても語っていただきました。

親たちにいま、伝えておきたい「危機感」

数年前から「VUCA」と言われる不確実かつ変化の激しい情勢が続き、さらにコロナ禍を経て、先が予想できない時代に突入しました。グローバルで進む雇用の流動性も影響し、社会や企業が求める人材像もここ数年、激変しています。

2020年度から小学校では「新学習指導要領」が導入され、また2021年から大学入学共通テストも始まりました。教育分野にも大変革が起きています。

医師・受験アドバイザーとして多数の著書を持つ和田氏は、近年の教育概況に危機感を募らせています。

「文部科学省の発表によると、注目度が高い科学論文の数で、日本が上位10か国から転落し、韓国にも抜かれて12位になってしまいました。韓国の人口は日本の半分ですが、コンピュータやIT分野でも遅れをとっており、1人あたりGDPも数年後に抜かれるという試算があります。優秀な人材は海外や外資に一部流れ始めており、国の危機だと感じています」
長く大学受験や子どもの教育に携わってきた和田氏。競争力の低下に加えて深刻なのが「親子ともに自信をなくしている」ことだと指摘します。

「子どもに勉強させ、学歴をつけさせることにより等しく社会で成功をおさめることができる」といった共通概念があったかつての世代と異なり、「最初から諦めてしまっている親子が多いのでは」と和田氏。

近年は東大をはじめとした難関大学の合格者のうち、都市部の進学校出身者が多くを占め、親も難関大学の出身者である比率が増えていることもあり、「挑戦する前から自信をなくしてしまう」のだといいます。

幼い頃から身につけるべき「根拠ある自信」の養い方

和田氏は子どもに自信を持たせることこそが、子どもの将来の可能性を広げる重要なポイントだと断言します。心理学者・精神科医のアルフレッド・アドラーや、精神分析学者のハインツ・コフートの理論に加え、自身のこれまでの経験を踏まえ、「人間が自信を養い、競争に勝ち抜いていけるような強い心を養うためには、特に幼少期の教育が大切である」といいます。

和田氏が説くのは、親が子どもの可能性を信じて、「根拠ある自信」を身につけさせていくプロセスの重要性です。

子どもたちが自らの可能性や能力に自信を持つために、幼児教育で最も大切なのは「自分はできる」「頭がいい」という自覚を持たせること。小さな成功体験を積み重ね、親や周囲の大人が評価することで、子どもは「根拠ある自信」を養い、自発的・自律的に学ぶ習慣が身につき、自ら伸びていくのだそうです。

「教育心理学者の中には褒めれば自信がつく、と言う人も多いですが、実際に全然できていないのに『あなたは賢い』と言われても子どもはそう思えないですよね。やはり、上手に『できる』経験をさせてあげないと、『根拠ある自信』は身につかないんです」

「9歳の壁」を迎える前に取り組むべきこと

一方で「大学受験に強いからといって、難関私立中学受験を目指す塾に早くから通わせることが常に正解とは言えません」と和田氏は話します。

子どもの脳は段階的に発達するため、論理的にものごとを考えられる「抽象思考」が育まれるとされる「9歳の壁」を乗り越えた段階かどうかでも、最適解が異なるそうです。論理的な考え方が身につく以前の「単純思考」の段階で名門塾に入れても、思うように成績が上がらず、挫折してしまう子も少なくないといいます。
※「9歳の壁」とは、脳の成長には個人差はありますが、成長の過程で、9歳~10歳のころに思考(記憶)方法が変化する傾向があることを指す言葉です。それまでは丸暗記のような「単純思考」の傾向が続きますが、それ以降は物事の因果関係を理解したり推測したりする「抽象思考」が発達していくと考えられています。

ただでさえ幼い子どもの発達には月齢の差が出やすく、4月生まれのいわゆる「遅生まれ」の子と3月生まれの「早生まれ」の子では成長に開きが出やすいうえ、個人差も大きく、難易度の高い塾に行かせることで、早い段階から自信をなくしてしまう子が続出してしまうというのです。

「例えばゴルフで、ボールを前に飛ばすことができない人に、ただ『1000回振れ』と言うのは違いますよね。まずは前に飛ぶやり方を教えてから、回数を重ねて精度を上げていくよう指導していくものです。やり方を身につけさせていないのに、名門塾に行っていたらなんとかなるだろう、という甘い考えは持っちゃダメです」と和田氏。

和田氏が考える公文式の魅力とは

多様な選択肢があり、数々の事例を見てきた中でも、とりわけ「9歳の壁」以前の記憶力が旺盛な「単純思考」の段階にある、幼児期から小学校低学年ごろの子どもの教育において、「根拠ある自信」と「勉強のやり方」が身につくきっかけになり得るのが公文式だといいます。

「小学校入学前に計算を速くこなしたり、ひらがなや漢字を覚えさせたりと、勉強のやり方を身につけたり暗記をさせたりして、小学校に入学した時に『できる』という状況をつくっておいた方が、子どもが『根拠ある自信』を持つ確率は高いんです」

公文式学習の仕組みについても、「根拠ある自信」を養ううえで効果的だと和田氏は分析しています。公文式は学年別ではなく、プリントを主軸として一人ひとりの習熟度に合った教材を自学自習で進めていく学習法。それにより学習習慣が身につくだけでなく、できたことに対して先生に褒められたり、自分の力で解くという成功体験をスモールステップで積み重ねたりすることで、「自分はできる」という自信が身につきやすいと言います。

習熟度に合わせて学年を越えて先に進んでいける「先取り学習」もできるため、小学校入学前にすでに子どもが「勉強ができる」状態をつくることができる。それにより、公文式は幼児期からまず「勉強のやり方」を学び、「根拠ある自信」を身につけることができるのです。

和田氏に実際に公文式の教材をご覧いただきました。公文式の教材には、問題を解くのにかかった時間を書く欄があります。子どもが反復学習をしていくうちに速くなっていくのが目に見えてわかり、先生もそこに気づいて褒めることができます。小さなことですが、これも自ら成長を実感させ、子どもに自信を持たせる仕掛けの一つ。「名門塾に比べ、公文式は一人ひとりの進み具合に合わせて学力や自信を身につけやすい設計になっています。だから比較的できる子もそうでない子もそれぞれのペースで伸びていきやすく、仕組みとして共感しています」

「比較的できる子には、時には競争させることも大事ですが、そうでない子にとっては『昨日よりできるようになった』と、一人ひとりにとっての『できる』体験をさせることが大切。子どもを信じて、諦めずに挑戦の機会を与え続けること。そのプロセスを通じて、親子で自信がついていくんです」

和田氏は幼少期から「根拠ある自信」を持たせるために、子どもが最も成功体験を得やすい教科として、特に「国語・算数・英語」の3教科を勧めていますが、同じ3教科を扱っているという点でも、公文式と共通しています。

算数については、現代の教育で軽視されている傾向があると言います。「確率や統計の考え方は、社会や世の中をいかに正しく捉えることができるかにつながる大事な力。数学的な思考は早いうちから養うことが大切です」と和田氏。

国語についても、なるべく早い段階でひらがな、カタカナ、漢字とたくさんの文字を覚えさせるようにして、書かせてみることで、子どもたちは成長実感を得ることができ、また文字を覚えることで語彙(ごい)が一気に増え、日本語を使うスキルが上達すると説きます。

最近は国語以外の科目においても、問題自体が「読めない」子が増えているとも指摘します。長文の問題が処理できずに時間切れになってしまう子も多いそうです。読解力はあらゆる学習の根幹にあり、早い段階から身につけさせることのメリットが大きいとのこと。弟さんも学生時代、通学中に読書に励んだことがその後の成長に大きな影響を与えたそうです。

「落ちこぼれ」から東大合格、弟の自信を育んだKUMON

和田氏自身は灘中・灘高を経て自身の勉強法を確立させ、現役で東大理科三類に進学し、医師になりました。一方でKUMONを通じて自信を養い、その後の成長につながった例として、弟・雅樹さんのケースを挙げます。

弟さんは順風満帆の子ども時代とはいかなかったようですが、現役で東大文科一類に合格し、法学部在学中に司法試験に合格、卒業後は検察官となりキャリアを重ね、現在、法務高官をつとめています。そんな弟さんも、幼い頃は病弱で成長のスピードも遅く、兄から見ると「落ちこぼれ」だったそうです。

母は弟さんをKUMONの教室に通わせ始めました。「お前はできる子だ」「できないわけがない」と励まし続け、そこで初めて、弟さんは勉強に積極的に取り組むことができたそうです。学年を問わず進めることができる公文式のおかげで、弟さんは小学2年生の頃には学校で習っていない内容までできるようになり、自信をつけることができました。

その後、現役で東大文一に合格。さらに東大生の中でも珍しい、在学中の司法試験合格を勝ち取り、その後の順調なキャリアにもつながっています。

和田氏は弟さんの経験について、「公文式で『自分はできる』という自信が身についていたことが大きかった」と振り返ります。「KUMONをやっていなかったら、できたという体験を一つもしないまま小学生時代を終えていたことになります。いくら母親が励ましていたといっても、自信が揺らがなかったかどうかはわからないですね」

和田氏から子育てに奮闘する親たちへ

最後に、子どもの発達心理や脳科学を踏まえ、長年、多くの受験生に向き合ってきたほか、「和田秀樹の“親塾”」も主宰し、親の思いにも寄り添う和田氏に、子育てに奮闘する親たちへの心構えやメッセージを伺いました。

「大事なのは、子どもは『千差万別』だということ。月齢差もあるし、発達段階の差は絶対にあります。他の子と比べないで、お子さん自身が前進しているかどうかを見てあげてください。苦手な科目を克服せよと押し付けるのではなく、子どもの得意科目をいかに伸ばして点を取らせて、自信をつけてあげられるか。子どもに辛抱強く寄り添って、親が子どもの『できた』経験を認めて、しっかりと褒めてあげられるか。一つの教材や教育法が合わないからと諦めずに、いかに別のやり方を試すことができるか。親自身がまず自信を持って、根拠のある、強い自信を子どもにつけさせてあげてください」

和田秀樹(わだ・ひでき)

精神科医。1960年大阪府生まれ。東大医学部卒。東大医学部付属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェローなどを経て、川崎幸病院精神科顧問。一橋大経済学部・東京医科歯科大学非常勤講師。ルネクリニック東京院院長。1987年、著書『受験は要領』(PHP文庫)がベストセラーになって以来、受験アドバイザーとしても知られ、多数の著書を出版。映画監督としても活躍している。