ネクストリボン がんとの共生社会を目指して

2018年2月4日 開催

プレゼンイベント 「がんについて語ろう」

未来のイメージを生きる力に

向井 亜紀 氏(タレント)

2000年、妊娠中に子宮頸がんと診断されました。広範全摘、リンパ節切除という処置になりましたが、幸い手術は成功しました。しかし、検診を受けていなかったため、そして、自分が生きながらえるために、大切な一つの命を摘み取ってしまいました。その後の私は、生きる方向が見えなくなり、心が粉々に砕けました。心が落ち込むとそれは体にも影響し、敗血症という後遺症にも苦しみもだえました。3回におよぶ手術に加え、感染症に起因する手術を14回受けました。これで戦いは終わりかと思いきや、S状結腸癌が見つかり18回目の手術となりました。しかし私はその頃には手術のスペシャリストになっていました。同時に、心の持ちようのスペシャリストにもなっていたんです。本当に一時は生きる価値が無い。一刻も早くあの世に行って、赤ちゃんにごめんねっていうのが自分の使命だと思っていたこともありました。でも、18回目の手術の際には、とても前向きな気持ちで臨むことができました。

子どもたちに、また手術なの? また痛い思いをするの? と聞かれた時は、「お母さん、とても楽しみにしているよ。元気になるために行ってくるから」と多少無理はしたものの、心も体も素っ裸にして、よし! と、前向きな気持ちで治療に臨んだのです。がんは、早期発見とその後の気持ちの持ち方が本当に大切です。自分の体に変化が起こった時はまず誰かに相談してください。2人に1人ががんになる時代、この事実を自分に引き寄せて考えてみてください。そんな中で今生きている。自分はすごくラッキーなんだって。がんを今一度捉え直してみてください。

私たち人間は、イメージすることで自分の体を変えることができるのです。例え、病気が治る確率が数パーセントだとしても、その先にある自分や周りの人のことを考えることで、体はものすごいパワーは出します。私はこのパワーで、18回の手術を乗り越えてきました。